満天土佐イメージ
土佐方言

土佐方言・土佐弁

高知県中西部・中土佐町周辺の方言




高知県の方言土佐弁土佐方言高知弁)に関するページです。 高知県の中でも、特に中土佐町およびその周辺地域で使用されている方言について、方言と標準語の対比や文例を掲載しています。 同じ高知県内でも、東部、中部、西部では方言(土佐弁)に微妙な違いがあったり、それぞれの地域固有の方言が存在したりしています。
<土佐ことば>は土佐人が、長い歴史を経て独自に創りあげてきた優れた言葉であり、<方言>という括りでは括りきれない、豊かさを持つ高度の言語である。」 (※参考文献1]「 土佐ことば 優れた独特の言語 」より抜粋
(著者:吉川義一、発行所:株式会社南の風社)
※参考文献2]「中土佐町史料(平成22年3月発行)」(発行者:中土佐町教育委員会)


あ行・土佐方言

( )内は標準語

  • あい(鮎)
  • あいた(明日)
  • あいまち(過ち)
    • あいまちしたらいかんき、やめちょき。(過ちしたらいけないので、止めておきなさい。)
  • あしあてあてい(私)
  • あらき(間隔)
    • 杭は、1m程度のあらきで打ち込んぢょいて。(杭は、1m程度の間隔で打ち込んでおいてください。)
  • あらく(間隔があく)
    • 1番の選手と2番の選手の間は、100mばああらいたね。(1番の選手と2番の選手の間は、100m程度間隔があいたね。)
  • あらける(間隔をあける)
    • 選手は、約30cmあらけて横一列に並んで。(選手は、約30cmの間隔をあけて並んで。)
  • いうてくる(体のある部分が影響を受ける)
    • 急な山道を登ったき、脹ら脛(ふくらはぎ)にいうてきちゅう。(急な山道を登ったので、脹ら脛が影響を受けている。)
  • いえるいえる(重語で、相手の話に相槌を打って同意)
  • いかん(駄目)
    • 遊泳禁止区域で、泳いだらいかん。(遊泳禁止区域で、泳ぐのは駄目です。)
  • いきしにいきしなに)(行き掛けに、行く途中に)
    • 荷物は、いきしに渡してきた方がえい。(荷物は、行き掛けに渡してきた方が良い。)
  • いける(埋める)
    • 腐った野菜は、畑の隅にいけちょきや。(腐った野菜は、畑の隅に埋めておきなさい。)
  • いごっそう(頑固者、偏屈者)
    • 親父は、昔からいごっそうやき。(親父は、昔から頑固者ですので。)
  • いざる(いらっしゃる、坐す)
    • さっきまで、そこにいざりよったが、おらんかよ。(先程まで、そこに座っていたが、居ないですか。)
  • いそしい(まめな、勤勉な、忠実な)
    • 隣の嫁さんが、いそしいき助かるね。(隣の奥さんが、まめに動いてくれるので助かるね。)
  • いちがいな(言い出したら聞かない、頑固な)
    • いちがいな男よねや、今でなくてもかまんのに。(言い出したら聞かない男ですね、今でなくてもいいのに。)
  • いっさんに(一度に、一遍に)
    • 隠れていたヤマドリが、いっさんに飛んだ。(隠れていたヤマドリが、一度に飛んだ。)
  • いっちゅう(行っている)
    • 川へいっちゅうき、もんてくるまで、待っちょりや。(川へ行っているので、帰ってくるまで、待っていてください。)
  • いっつも(いつも、常に)
    • あのおんちゃんは、いっつもおんなじ事いいゆう。(あのおじさんは、いつも同じ事を言っている。)
  • いっぺん(一度)
    • 名の知れた酒やき、いっぺんは飲んだ方がえい。(名の知れた酒なので、一度は飲んだ方が良い。)
  • 〜いで(〜しなくて)
    • 時合いが良いのに、釣れいでたまるか。(時合いが良いのに、釣れないのはおかしい。)
  • いながら(そのままの状態で、突然に)
    • この果物は、いながら食べれるぞね。(この果物は、そのままの状態で食べることができますよ。)
    • ゲームに負けたき、いながら帰ってしもうた。(ゲームに負けたので、突然帰ってしまった。)
  • いなさい(居りなさい、留まりなさい)
    • 此処にいなさいよ、帰ったらいかんぞね。(此処に居りなさいよ、帰ったら駄目ですよ。)
  • いにしだ(帰る際に)
    • 仕事が終わっていにしだ、渡したいもんがあるき、寄ってや。(仕事が終わって帰る際に、渡したい物があるので、立ち寄ってください。)
  • いにたい(帰りたい)
    • 終了予定の時間も過ぎたから、いにたい人が多い。(終了予定の時間も過ぎたから、帰りたい人が多い。)
  • いにや(帰りなさい)
    • 暗ろうなったき、もういにや。(暗くなったから、もう帰りなさい。)
  • いぬる(帰る)
    • もういぬるかよ、もっとおっていきや。(もう帰りますか、まだ暫く居てください。)
  • いやっちや(あらまぁ)
    • いやっちや、あてより若いかよ。(あらまあ、私より若いですか。)
  • いやる(穴などが埋まる、傷口が治る)
    • 足の傷口が、いやってきた。(足の傷口が、治ってきた。)
  • いられ(せっかち、事を急く人)
    • あの人はいられやき、はようしちゃりや。(あの人はせっかちなので、早くしてあげてください。)
  • いろいろかいろ(色々と、さまざまに(自嘲気味))
    • 休みの日にゃあ、いろいろかいろやりゆう。(休みの日には、色々な事をやっています。)
  • いんだ(帰った)
    • 兄さんは、いんまいんだぜ。(兄さんは、先程帰ったよ。)
  • いんま(先程)
    • 通行止めは、いんま解除された。(通行止めは、先程解除された。)
  • うぐゆす(鶯[うぐいす])
  • うげる(触れ回る、騒ぐ)
    • 大学に通ったと、うげまわりゆう。(大学に合格したと、皆に触れ回っている。)
  • うそこけ(嘘をいいなさんな)
    • うそこけ、その本は俺がこうたがぞ。(嘘をいいなさんな、その本は私が買ったものですよ。)
  • うだく(抱く)
    • かわいらしい子やね、あてにもうだかしてや。(可愛いお子さんですね。あたしにも抱かして頂戴。)
  • うど(穴、洞穴)
  • うどむ(騒ぐ、やかましい)
  • うるこ(鱗[うろこ])
  • うるさい(体調が悪い[耳障りなの意とは別に])
    • 二日酔いで、うるさそうやね。(二日酔いで、体調が悪そうやね。)
  • うろ(穴、洞穴)
  • うわくうわこ(つり銭)
  • うんと(大いに、大層、たくさん)
    • 試験に合格したき、うんと褒めちゃって。(試験に合格したので、大いに褒めてあげて。)
  • えい(良い)
    • えい事ゆうちゃおき、こっちへきてんや。(良い事を言ってあげるから、此方に来てごらん。)
  • えいろう(良いでしょう)
    • このジャケット、えいろう。(このジャケット、良いでしょう。)
  • えせ(以下に続く言動を自己反省する時に使用)
    • こんな服をえせ買うたと反省しゆう。(こんな服をなんで買ったのか、買うのではなかったと反省しています。)
  • えっぽど(余程)
    • えっぽど途中で帰ろうかとおもおたが、最後までおった。(余程途中で帰ろうかと思ったが、最後まで居た。)
  • えてがわりい(都合が悪い)
    • いっつも、えてがわりい時にゃ、逃げゆう。(いつも、都合が悪い時は、逃げている。)
  • えらいて(地位の高い人)
    • あの人はえらいてやき、手の汚れるような事はせん。(あの人は地位が高いので、自分の手が汚れるような事はしない。)
  • おいさがし(乱雑)
    • おいさがしな男よねや、こんなに汚して。(乱雑な男ですね、こんなに汚して。)
  • おいとう(従兄弟)
  • おいよー(あらっ、あぁ)
  • おうせ(ください、おくれ)
    • あてにも、蜜柑おうせや。(私にも、蜜柑ください。)
  • おおごと(大変な事)
    • おおごとな事になっちゅう、助けてや。(大変な事になっている、助けてください。)
  • おおぞんまくる(賭け事などで大損をする)
    • 株でおおぞんまくった。(株式取引で大損をした。)
  • おきゃく(宴会)
    • 昔は、各地区で神祭などのおりに、おきゃくをしよった。(昔は、各地区で神祭などの時に、宴会をしていた。)
  • おじるおぢる(怖がる)
    • 蛇をこじゃんとおじて、別の道を帰りゆう。(蛇を大層怖がって、別の道を帰っている。)
  • おっこう(面倒くさい)
    • おっこうな事ゆう子ねや、たったそればあの傷で。(大袈裟な事を言う子ですね、僅かその程度の傷で。)
  • おっさん(お父さん)
  • おどろかし(案山子)
  • おとろしい(恐ろしい)
    • あんまり泣きよったら、おとろしいもんがくるぞね。(あまり泣いていたら、恐ろしいものが来ますよ。)
  • おなん(お母さん)
  • おまさん(あなた)
  • おまん(あんた)
  • おもる(体重をかける、重さを加える)
    • そんなにおもったら、箱が潰れるが。(そんなに体重をかけたら、箱が潰れます。)
  • およけない(気持ちが悪い、不快)
    • ミミズがどっさりおるき、およけない。(ミミズが沢山いて、気持ちが悪い。)
  • おんしゃおんしゃあ(お前)
  • おんだおんらおいやあ(僕、私)
  • おんちゃん(おじさん)



か行・土佐方言

( )内は標準語

  • 〜が(文中で人や物を指す代名詞、又は語尾にて疑問文)
    • あんなと一緒くたにすなや。(あんな人と一緒にしないで。)
    • 学校から帰りゆう?(学校から帰っているところですか?)
  • がいな(気が強い、気性が荒い)
    • がいなおなごよねや。(気が強い女性ですね。)
  • かえっちゅうがか(帰っていたのですか)
    • はや、かえっちゅうがか?(もう、帰っていたのですか?)
  • かきつく(がむしゃらにしがみつく)
    • 犬に追わえられた猫が、おらにかきついてきた。(犬に追われた猫が、俺にがむしゃらにしがみついてきた。)
  • かく(持ち上げて運ぶ)
    • この荷物は重いき、そっちをかいてや。(この荷物は重いので、そちらを持ち上げて一緒に運んでください。)
  • かざる(臭う、臭いがする)
    • 魚を料ったばっかりやき、まだかざりゆう。(魚を料理した直後なので、まだ臭いがしている。)
  • かたけ(何もかも、など)
  • 〜がちがう(強調の意で使う)
    • この鉈(なた)は、切れるがちがう。(この鉈は、大変良く切れる。)
  • かな(鉋[かんな])
  • かなう(自由に動く)
    • 右手がかなわんようになったき、しょう不便なよ。(右手が自由に動かせなくなったので、非常に不便です。)
  • がに(蟹)
  • かべ(黴[かび])
  • かまえる(用意・準備する,標準語の構えるとは別意味)
    • 今から釣りに行くき、かまえてきいや。(今から釣りに行くので、準備して来てください。)
    • 料理をかまえたき、皆上がってや。(料理を用意したので、皆さんお上がり下さい。)
  • かまがきれる(問題解決能力が高い)
    • 今度の担当は、鎌が切れる人やね。(今度の担当は、問題解決能力の高い人ですね。)
  • かまがきれん(問題解決能力が低い)
    • 前任者は、鎌が切れんかった。(前任者は、問題解決能力が低かった。)
  • かまん(構わない、気にしなくても良い)
    • 僕のことはかまんき、先にいっちょいて。(僕の事は構わないので、先に行っておいて。)
  • 〜かや(〜ですか?)
    • 去年から有ったかや?知らざった。(去年から有りましたか?知らなかった。)
  • 〜がやき(〜なのですよ)
    • 自転車で帰るがやき、遅うなるぞね。(自転車で帰るので、遅くなるよ。)
  • 〜がやに(〜なのに)
    • 天気予報は晴れやったがやに、雨や。(天気予報は晴れだったのに、雨や。)
  • 〜かよ(〜しませんか?、〜でしたか。)
    • 鮎を釣りにいかんかよ。(鮎を釣りに行きませんか?)
    • そうかよ。やっぱり、波があったかえ。(そうでしたか。やはり、波がありましたか。)
  • かんちょろ(カンテラ[旅行用の石油ランプ])
  • 〜き(〜ので、〜から)
    • 川の水が少ない、泳げん。(川の水が少ないので、泳げない。)
  • きおう(急ぐ、急く)
    • えらいきおうて、何処へ行きゆうぜよ。(大急ぎで、何処へ行こうとしていますか。)
  • きこんのかは(どうでもよい)
  • きちゅう(来ている[現在完了])
    • 次の人が、はやきちゅうね。(次の人が、早速来ているね。)
  • 〜きに(〜なので)
    • 朝が早いきに、たまらんねー。(朝が早いので、大変ですねー。)
  • きの(杵[きね])
  • きもがすわっちゅう(物事に動じない)
    • あの男は肝が据わっちゅうき、あればあのことじゃ何ともないぜ。(あの男は物事に動じないので、あの程度の事では何ともないです。)
  • きゆう(来ている[現在進行])
    • 会社へ、既に来ちゅう人と、今来ゆう人がいるき。(会社へ、既に来てしまっている人と、今来ている途中の人がいるので。)
  • きりぶさ(踵[かかと])
  • きりめくさい(煙臭い、煙たい)
  • ぐじ(不平)
  • くつろぐ(一安心、胸をなで下ろす)
    • 娘が嫁に行って、くつろいだ。(娘が嫁に行って、一安心です。)
  • くべる(焚き火の中に薪や柴を足す)
    • 火が消えそうやき、薪をもっとくべちょいて。(火が消えそうなので、薪をさらに足しておいて。)
  • ぐも(蜘蛛)
  • くらがり(暗闇)
    • 闇夜やき、くらがりで帰らにゃいかん。(闇夜なので、暗闇の中を帰らないといけない。)
  • くるめる(片付ける
    • もう暖こうなったき、石油ストーブはくるめちょきや。(もう暖かくなったので、石油ストーブは片付けておきなさい。)
  • けつまげる(躓く[つまづく])
    • そんな踵の高い靴はきよったら、けつまげるぞね。(そんな踵の高い靴をはいていたら、躓(つまず)きますよ。)
  • けに(から)
  • げに(実に、実は)
    • げにまっこと広い海やね。(実に本当に広い海ですね。)
    • げに、もんちょったがぜ。(実は、帰っていたのです。)
  • げにまっこと(実に本当に[強調])
    • ハメが何匹も出てきて、げにまっこと、おとろしかったぞね。(蝮が何匹も出てきて、実に本当に、怖かったですよ。)
  • けぶる(瞞着する、誤魔化す、騙す)
  • 〜けんど(文の終わりに付けて反対・対立・反論の意で)
    • 雨は止んだけんど、まだ安心できん。(雨は止んだが、まだ安心できない。)
  • けんじょうにくる(肩上まで凝ってしまう)
    • あんまり慣れん仕事をしよったら、けんじょうにくるぞね。(あまり慣れない仕事をしていたら、肩上まで凝りますよ。)
  • けんな(山などの傾斜が急な状態)
    • 険な山やき、気をつけて登りや。(急峻な山なので、気をつけて登ってください。)
  • けんまい(細かい)
    • そんなけんまい事言いよったら、話しがまとまらんき。(そんな細かい事を言っていたら、話しが纏まらないので。)
  • こいと(これ)
  • こうべる(洒落ること)
  • ごくどう(ずぼらな性格の人、まめでない人)
    • あの人はごくどうやき、なかなか動いてくれん。(あの人はまめでないので、なかなか動いてはくれない。)
  • こじゃんとこじゃんとう(とても、かなり[強調語])
    • 夕べは、こじゃんと飲んだ。(昨夜は、かなり飲んだ。)
  • こたう(弱る)
  • こたえかす(打つ、叩く)
  • こたかす(打つ、叩く)
    • あんまり、えらそう言いよったら、こたかすぞ。(あまり、生意気な事言っていたら、叩くぞ。)
  • こたやかす(打つ、叩く)
    • あの干物をくわえた猫、捕まえてこたやかしちょいて。(あの干物をくわえた猫、捕まえて叩いておいて。)
  • ごつとい(毎に)
  • ことう(酷い目にあう、疲れる、疲労する)
  • ことうた(酷い目にあった、大変な目に遭う、疲れた)
    • 土砂降りの雨で、ことうた。(土砂降りの雨で、酷い目にあった。)
  • ことうたちや(酷い目にあったよ、大変な目に遭ったよ、疲労困憊したよ)
  • ことうたねことうたねえ(酷い目にあったね、大変な目に遭ったね)
  • ことうちゅう(心身共に疲れてやつれている様子)
    • 随分ことうちゅうが、無理しなよ。(随分やつれて見えるが、無理しないように。)
  • このいに(このように)
  • こばん(鳥籠)
  • こぶる(川の浅瀬などを膝から下濡れながら渡る動作)
    • 川の瀬をこぶってきたき、長靴へ水が入った。(川の瀬を濡れながら渡ってきたので、長靴に水が入った。)
  • ごま(独楽[こま])
  • こやらい(養育)
    • こやらいが終わったき、くつろいだ。(子供の養育が済んだので、一安心です。)
  • こん(来ない)
    • まだこんが、どうしゆうがやろう。(まだ来ないが、どうしているのでしょう。)
  • こんまい(小さい)
    • こんなこんまい魚は、にがいちゃりや。(このような小さな魚は、逃がしてあげなさいや。)




さ行・土佐方言

( )内は標準語

  • さあ(竿)
  • さしぼくり(足駄[あしだ])
  • 〜ざった(〜しなかった)
    • 待ちよったけんど、こざったね。(待っていたけれども、来なかったね。)
  • ざっとした(粗雑な)
    • あの男は、やる事がざっとしちゅう。(あの男は、やる事が粗雑である。)
  • さどい(すばしこい、すばしっこい、動作が機敏な様子)
    • なかなかさどい猫やね、もう見えん。(なかなかすばしっこい猫ですね、もう見当たらない。)
  • ざまな(大きい、太い)
    • あの話は、ざまな嘘や。(あの話は、大嘘や。)
  • さらばえる(残らず取り除く、残らず掻き集める)
    • 各皿鉢の料理をさらばえてきてや。(各皿鉢の料理を残らず掻き集めてきてください。)
  • ざんじ(直ぐに、早急に)
    • 料理が足らんき、ざんじ持ってきてや。(料理が足りないので、早急に持ってきて下さい。)
  • さんにかからん(役に立たない、問題にならない、基準に足りない)
    • さんにかからんばあ、みぞい。(役に立たないくらい短い。)
  • しいや(しなさい)
    • さっさとしいや、人が待ちゆうき。(素早くしなさい、人が待っているので。)
  • しおいしよいしいよいしんよい(簡単)
    • 試験問題は、しよかったね。(試験問題は、簡単だったね。)
  • しかべる(始末する、片付ける)
  • じこじこ(じわじわ、次第に)
  • 〜しだ(〜の際、〜の時)
    • 夕べは、寝しだに本を読んだぜ。(夕べは、寝る時に本を読んだよ。)
  • しっちゅう(知っている)
    • その事は、本で読んでしっちゅう。(その事は、本で読んで知っています。)
  • しでる(いじめる、殴る、苦しめる)
    • それ程しでたらいかん。(それ程いじめたら駄目です。)
  • しでまくる(徹底的にいじめる、殴る、苦しめる)
    • 犬が猫を、しでまくりゆう。(犬が猫を、徹底的にいじめている。)
  • しとうせ(して下さい
    • 早くしとうせ、後がつかえちゅうき。(早くしてください、後に並んでいますので。)
  • しとうない(〜したくない)
    • 山越えはしとうないき、迂回路で行く。(山越えはしたくないので、迂回路で行く。)
  • しのべる(始末する、片付ける)
    • 遊んだオモチャは、後でしのべちょきよ。(遊んだオモチャは、後で片付けておきなさいよ。)
  • しまかに(コツコツと地道に)
    • 磯の風裏で、しまかに釣りよったき。(磯の風裏で、コツコツと地道に釣っていたよ。)
  • しもうた(しまった)
    • しもうた、もっと早く帰ってくれば良かった。(しまった、もう少し早く帰ってくれば良かった。)
  • しゃける(叫ぶ、泣き叫ぶ)
  • しゃけぶ(叫ぶ、泣き叫ぶ)
  • しゃっち(必ずしも、どうしても)
    • 飲み会に誘われても、しゃっち全部出るにようばん。(飲み会に誘われても、必ずしも全てに参加する必要はない。)
  • しやり(実に)
  • しょう(実に、非常に[強調語])
    • この鎌は、しょう切れる。(この鎌は、本当に良く切れる。)
  • しょうえい(非常に良い)
  • しょうまっこと(実に本当に[強調語])
  • しわい(しぶとい、粘り強い、強情な)
    • 釣れんに、まだやりゆうかよ、なかなかしわいね。(釣れないのに、まだやっていますか、なかなか粘り強いね。)
  • しんき(真っ新、未使用の状態)
    • 車がちゃがまったき、もうしんきに変えようかと思いゆう。(車が故障したので、この際、新車にしようかと思っています。)
  • じんま(おじいさん)
  • 〜すえる(「やりすえる」などのように語尾につけ強調)
    • 途中で車がちゃがまって、やりすえられたよ。(途中で車が故障して、非常に困らされたよ。)
  • すがきいちゅう(機転が利く)
    • あの子は、なかなか酢が効いいちゅう。(あの子は、なかなか機転が利く。)
  • すがたりん(機転が利かない)
    • あの男は、酢が足りん。(あの男は、機転が利かない。)
  • すくれる(手足などの筋肉が張る)
    • 急に山登りしたき、脚がすくれちゅう。(急に山登りしたので、脚の筋肉が張っている。)
  • すぢ(無益)
  • すっと(今すぐに)
    • この計算は、すっとできる。(この計算は、今すぐにできる。)
  • ずつない(情けない)
    • おーの、また行かないかん、ずつないよ。(おーの、また行かないといけない、情けないです。)
  • ずびこむ(潜り込む)
    • 昨夜は冷やかったので、布団にずびこんで寝た。(昨夜は寒かったので、布団に潜り込んで寝た。)
  • するばち(すり鉢)
  • せきたん(石油)
  • せっばい(大層)
  • せばい(狭い)
    • あの林道はせばいき、車は通らん。(あの林道は道幅が狭いので、車は通れない。)
  • せび(蝉[せみ])
  • 〜ぜよ(確定の意を表す副詞)
    • おまんが、あんまりゆうから帰ってきたぜよ。(貴方が、しつこく言うから帰ってきましたよ。)
  • 〜せんづく(〜しないで)
    • 練習せんづく、大会には出れん。(練習しないで、大会には出られない。)
  • せんば(十能[じゅうのう])
  • 〜ぞ(〜だろうか?)
    • 真っ黒いもんが走りゆうが、ありゃ何?(真っ黒いものが走っているが、あれは何でしょうか?)
  • ぞうくそがわりい(このままでは納得できない)
    • パチンコに負けて、ぞうくそがわりいき、もう一回行ってくる。(パチンコに負けて、このままでは納得できないので、もう一回行ってくる。)
  • そそくり(慌て者)
    • そそくりのやったことやき、見直さないかん。(慌て者のやったことなので、見直さないといけない。)
  • そばえる(騒ぎまくる、おどける)
    • 部屋の中でそばえたらいかん。(部屋の中で騒いだら駄目です。)
  • 〜ぞね(〜だろうね?)
    • 山の上に白いもんが見えゆうが、ありゃ何ぞね?(山の上に白いものが見えているが、あれは何でしょうか?)
  • ぞぶる(あしざまに言う)
  • ぞんがい(思いの外〜できない)
    • 実地試験は、ぞんがい難しかった。(実地試験は、思いの外難しかった。)
  • そればあ(その程度)
    • 僕でも、そればあのこたあ分かる。(僕でも、その程度の事は分かる。)
  • そんじょそこらの(その辺の一般的な)
    • あの店の鰹のタタキは、そんじょそこらのタタキとは比べもんにならん。(あの店の鰹のタタキは、その辺の一般的なタタキとは比較にならない。)
  • そんで(それで)
    • なるほど、そんでどうなった?(なるほど、それでどうなった?)



た行・土佐方言

( )内は標準語

  • だいこ(大根)
  • たいそい(気が進まない、辛い)
    • また初めからやり直すのは、たいそいね。(また初めからやり直すのは、辛いね。)
  • たいて(非常に、かなり)
    • たいて粘りよったが、諦めたかよ。(かなり粘っていたが、諦めましたか。)
  • たかぁ(どうも、とても、実に)
    • たかぁ、情けない話やね。(実に、情けない話ですね。)
  • たかで(非常に、全く、本当に)
    • この前は、たかで困っちょったのう。(この前は、本当に困っていましたね。)
  • たがやかす(耕す、耕作する)
    • 春になって、田んぼをたがやかす。(春になって、田んぼを耕す。)
  • だきな(だらしない、雑な)
    • だきな性格やき、整理整頓ができない。(だらしない性格なので、整理整頓ができない。)
  • たくばう(大事に残しておく)
    • 好物の煎餅をたくばう。(好物の煎餅を大事に残す。)
  • たくばえる(蓄える)
    • サツマイモを壕にたくばえちゅう。(サツマイモを壕に蓄えている。)
  • 〜たくる(「塗りたくる」などのように語尾につけ強調)
  • たごる(咳をする)
    • えらいたごりゆうね、大丈夫かよ。(頻りに咳をしているね、大丈夫ですか。)
  • たすけ(襷[たすき])
  • たすこい(頼りない、薄味)
  • たつ(戸や障子を閉める)
    • 冷やいき、そこの障子をたっちょいて。(寒いので、そこの障子を閉めておいて。)
  • たつくる(畑などをかき回る)
    • 田んぼにレンゲを植えちゅうき、たつくったらいかん。(田んぼにレンゲを植えているので、走り回ったら駄目です。)
  • たっすい(頼りない、薄味)
    • この寿司は、酢が効いてないき、たっすい。(この寿司は、酢が効いてないので、味が薄い。)
  • たった(飽きた)
    • 鰹を毎日食いよったき、もうたった。(鰹を毎日食べていたので、もう飽きた。)
  • たまらん(大変)
    • 毎日、車で通勤もたまらんろう。(毎日、車で通勤も大変でしょう。)
  • たまる(保つ、長持ちする)
    • この包丁は頑丈に作られちゅうき、ようたまる。(この包丁は頑丈に作られているので、大変長持ちする。)
  • たまるか(まぁ!何て事、驚嘆の意、感謝の意)
    • たまるか、こんなにもろうて。(まあ!こんなに沢山頂いて。)
  • ためしがない(事例がない、事実がない)
    • あの男は、約束の時間に来たためしがない。(あの男は、約束の時間に来た事が一度もない。)
  • だれこける(疲れ果てる)
    • 朝から走り回り、だれこけた。(朝から走り回り、疲れ果てた。)
  • だれなら(誰だ)
    • この花瓶を割ったのは誰ならや。(この花瓶を割ったのは誰だ。)
  • だれる(疲れる)
    • 今日は早朝から釣りに行って、だれちゅう。(今日は早朝から釣りに行って、疲れている。)
  • たる(飽きる)
    • 忘年会で、たるばあ飲んだぜ。(忘年会で、飽きるほど十分に飲んだよ。)
  • たるい(元気がない)
  • たるこい(弱々しい)
  • だんつむ(徹底的に追求される、困り切る)
    • 勤めゆう会社が倒産したき、だんつんぢゅう。(勤めている会社が倒産したので、困り切っています。)
  • ぢきに(じきに、直ぐに)
    • ぢきに済むき、待ちよって。(直ぐに済むので、待っていて。)
  • ちっとやそっとの(少しぐらいの)
    • この大きな石は、ちっとやそっとのことでは動かん。(この大きな石は、少しぐらいのことでは動かない。)
  • 〜ちや(念を押す様、確信を持って、間違いなく)
    • この川は、せばいちや。(この川は、狭いです、間違いなく。)
  • ちゃがまる(故障する、機械などが動作しなくなる)
    • 高速道路で、車がちゃがまって、ことうた。(高速道路で、車が故障して、酷い目にあった。)
  • 〜ちゃう(〜してあげる)
    • 駅まで送っちゃうき、まっときや。(駅まで送ってあげるので、待っていてください。)
  • 〜ちゅう(〜している[現在完了])
    • あの漢字は知っちゅう。(あの漢字は知っている。)
  • 〜ちょった(〜していた[過去完了])
    • こじゃんと強い風で、洗濯もんがとんぢょった。(非常に強い風で、洗濯物が飛んでいました。)
  • ぢんま(爺[じい])
  • ちんまい(小さい)
    • ちんまい箱やね。(小さい箱ですね。)
  • つえる(崩れる)
    • 石段がつえちゅう。(石段が崩れている。)
  • づく(叱る[しかる])
    • 悪い事して、づかれよったろう?(悪い事して、叱られていたでしょう?)
  • づしや(蛹[さなぎ])
  • つばえる(騒ぎまくる、おどける)
  • つばける(浸す)
    • 白菜を水につばけちょいて。(白菜を水に浸しておいて。)
  • つむ(乗せる)
    • 行きは電車で行くき、帰りは車につんで帰ってや。(行きは電車で行くので、帰りは車に乗せて帰ってください。)
  • つめる(根を詰める、〜を挟む)
    • パソコンの仕事を詰めてやったき、肩が凝った。(パソコンの仕事を根詰めてやったので、肩が凝った。)
  • つりくる(吊す)
    • 柿をつりくるのを手伝ってや。(柿を吊すのを手伝って頂戴。)
  • でー(どれ)
  • てがう(からかう)
    • てがいよったら怒り出すぜよ。(からかっていたら怒りだしますよ。)
  • てこにあわん(手に負えない)
    • 泣き出したら、てこにあわんき。(泣き出したら、手に負えない。)
  • てんくろう(狡賢い、抜け目ない)
    • あの男はてんくろうやき、気をつけや。(あの男は抜け目ないので、気をつけるように。)
  • てんごのかあ(悪ふざけ、駄目な事、余計な事)
    • てんごのかあしよったら、吊り橋から落ちるぞね。(悪ふざけしていたら、吊り橋から落ちますよ。)
  • てんごのかわ(悪ふざけ、駄目な事、余計な事)
  • どいたち(どうしても)
    • どいたち、ゆうこときかん。(どうしても、言うことを聞かない。)
  • とぎ(友達、連れ、仲間)
    • 夜道を一人で帰るき、誰ぞとぎが欲しいね。(夜道を一人で帰るので、誰か連れが欲しいね。)
  • どくれ(直ぐに拗ねる人)
  • どくれる(拗ねる)
    • ゲームに負けたき、どくれちゅう。(ゲームに負けたので、拗ねている。)
  • どだい(非常に、実に)
    • 帰りの高速道路は、どだい混んじょったよ。(帰りの高速道路は、非常に混んでいたよ。)
  • どっさり(沢山)
    • ミカンをどっさりもらった。(ミカンを沢山頂いた。)
  • とっと(ずっと)
    • ボールが、とっと遠方に飛んだ。(ボールが、ずっと遠方に飛んだ。)
  • とろとろ(沢山)
  • どんばあ(どれだけ)

土佐ことば 優れた独特の言語 (決定版! 〈土佐ことば〉入門)


な行・土佐方言

( )内は標準語

  • なやしがない(頑固で柔軟性がない、体が硬い)
    • あの男は、なやしがないき、じきに怒り出す。(あの男は、頑固で柔軟性がないので、直ぐに怒り出す。)
  • なよい(柔らかい、しなやかな)
    • 若い竹はなよいき、古くて硬い竹を使いや。(若い竹は柔らかいので、古くて硬い竹を使ってください。)
  • なんちゃあ(いいえ、何にも[打ち消して])
    • この問題は、なんちゃあ難しいことないき。(この問題は、何も難しいことはありません。)
  • なんちゃあ、なんちゃあ[重語](どういたしまして[謙遜的に])
  • なんてことない(大したことでない)
  • なんぼし(ほとんど〜ない[打ち消しに用いる])
    • この商品は、なんぼし売れていない。(この商品は、ほとんど売れていない。)
  • なんぼゆうたち(いくら何でも)
    • なんぼゆうたち、ここまで歩いて来たかえ。(いくら何でも、ここまで歩いて来ましたか。)
  • なんぼゆうたちいかんちや(いくら何でも駄目です)
  • 〜に(〜のに、〜の)
  • にい(兄さん)
  • 〜にかあらん(〜にそっくり、〜のようだ)
    • この子はお母さんにかあらん。(この子はお母さんにそっくり。)
    • とっと向こうに見えるのは、船にかあらん。(ずっと向こうに見えるのは、船のようだ。)
  • にの(蓑[みの])
  • にようぶか(〜する必要はない、〜する程の事はない)
    • あれっぱあの事で、こんな御礼にようぶかよ。(あの程度の事で、これほどの御礼の必要はないですよ。)
  • にをする(相当沢山の収穫・漁がある)
    • 磯へ釣りに行って、荷をするばあ釣ったと。(磯へ釣りに行って、相当沢山釣ったそうです。)
  • ぬく(脱ぐ)
  • ぬくい(暖かい)
  • ぬぶ(延びる)
  • ねめる(睨む[にらむ])
    • 先生にねめつけられた。(先生に睨みつけられた。)
  • 〜ねや(〜だこと、〜ですね)
    • こりゃ、太い鰹やねや。(これは、大きな鰹ですね。)
  • ねや(寝床)
  • ねんごう(不都合な、無礼な、横着な)
  • ねんごろ(残らず、すっかり、全部)
  • のーし(強調の意で語尾に付ける副詞)
  • のうがわるいのうがわりい(具合が悪い、気分が悪い)
    • のうがわるかったき、今日は仕事を休んだ。(体調が悪かったので、今日は仕事を休んだ。)
  • のうとこ(苗床、苗代)
  • のうなる(無くなる、亡くなる)
    • 醤油が、のうなったき、またこうてきてや。(醤油が、無くなったので、また買って来てください。)
    • 昨夜9時頃、のうなったそうや。(昨夜9時頃、亡くなられたそうです。)
  • のかな(ひょうきんな)
  • のさな(いいかげんな)
    • のさな男やき、あてにならん。(いいかげんな男なので、あてにできない。)
  • のす(叩く)
  • のせん(どうしようもない、納得できない)
    • 全部売り切れたと、のせんねや。(全部売り切れたそうですが、どうしようもないね。)
  • のっぺち(辺り一面、そこやここやに)
  • のとろ(沢山)
  • のぼす(有頂天になる)
    • クラスで一人だけ100点満点やったき、のぼしちゅう。(クラスで一人だけ100点満点やったき、有頂天になっている。)



は行・土佐方言

( )内は標準語

  • 〜ばあ(ほど、ばかり、位)
    • この前の日曜日にゃ、たるばあ寝た。(この前の日曜日には、充分に寝た。)
  • はしかい(気性が荒い、短気な)
    • はしかい男やき、困っちゅう。(気性が荒い男なので、困っています。)
  • はそい(脆い[もろい])
    • この樹木の枝は、はそいき注意しいや。(この樹木の枝は、脆いので注意しなさい。)
  • はちきん(男勝りな女性)
    • 高知で、はちきんが3人頑張っちゅうき。(高知で、男勝りな女性が3人頑張っています。)
  • ばっさりいたね(残念ですね)
    • 生け簀から魚が逃げた言いよったね、ばっさりいたね。(生け簀から魚が逃げたと言ってましたね、残念でしたね。)
  • はや(もう、早くも)
    • はや帰るかね、もう一寸おっていきや。(もう帰りますか、もう一寸居りなさいや。)
  • ばる([小便を]する)
  • ばんば(お婆さん)
  • ひいとい(一日)
  • ひがつよい(心強い)
    • おまんが居てくれると、こじゃんとひがつよいき。(貴方が居てくれると、非常に心強いです。)
  • ひこじる(引きずる)
    • 足をひこじって歩きゆう。(足を引きずって歩いている。)
  • ひせくる(泣きじゃくる、大声で泣き叫ぶ)
    • おかあがおらんようなったから、ひせくりゆう。(お母さんが居なくなったので、大声で泣き叫んでいる。)
  • ひせる(叫ぶ、泣き叫ぶ)
  • びっしり(頻繁に)
    • この公園には、びっしり来ゆう。(この公園には、頻繁に来ている。)
  • ぴっと(少し)
    • その花の苗、びっと分けてや。(その花の苗、少し分けてください。)
  • ひとへもん(単衣[ひとえ])
  • ひぼ(紐[ひも])
  • ひやい(寒い)
    • 今日はひやい日やねえ。(今日は寒い日ですね。)
  • ひょうげ(ひょうきんな人)
  • びんずるびんづる(怒る、均衡を失う)
  • ふきまくる(吹き荒れる、強烈に吹く)
    • 海上で、北東の風が吹きまくった。(海上で、北東の風が吹き荒れた。)
  • ふたる(捨てられる、落とし物がある)
    • 道にハンカチがふたっちょったが、誰のがぜよ。(道にハンカチが落ちていたが、誰のものでしょうか。)
  • ふてる(捨てる)
  • ふつくろ(懐[ふところ])
  • ぶらくる(ぶら下がる)
    • こんまいじぶんに、木にぶらくって遊んだ。(子供の頃に、木にぶら下がって遊んだ。)
  • へこい(ずるい)
    • その手は、へこいやり方やね。(その手は、ずるいやり方やね。)
  • へごなへごーな(粗末、悪い、意地が悪い、意地汚い)
    • 器量のへごな蜜柑やけど、なかなか旨いぞね。(器量の悪い蜜柑ですが、なかなか旨いですよ。)
    • そんなへごな事しなや。(そんな意地の悪い事しないでください。)
  • へこすい(ずるい)
    • へこすい方法で勝った。(ずるい方法で勝った。)
  • へち(間違い、脇)
  • べろ(舌)
  • へんしも(早急に、直ぐに、急いで)
    • へんしも来てや、子供が流されゆう。(早急に来てください、子供が流されています。)
  • ほうくる(投げ捨てる、そのままの状態にしておく)
    • あの大きな石は動かんき、ほうくっちょこうか。(あの大きな石は動かないので、そのままにしておこうか。)
  • ほうげるほげる(戯ける[おどける]、調子に乗る)
    • 一寸、ほげちゃあせんかよ。(一寸、調子に乗っていませんか。)
  • ほがな(良く戯ける人)
  • ほこる(埃がたつ)
    • ほこるから、掃除しゆう前へ来られん。(埃が立つから、掃除している前方に来てはいけない。)
  • ぼしきる(ぶった切る、打っ手切る、叩き切る)
    • 樹の枝が道路にまぎっちゅうき、柄鎌(えがま)でぼしきっちょいて。(樹の枝が道路に邪魔になっているので、柄鎌でぶった切っておいてください。)
  • ほたえる(騒ぐ)
    • この場所でほたえたらいかん。(この場所で騒いでは駄目です。)
  • ほたくる(放置する、投げ捨てる)
    • 無い、無いと思うて探しよったら、こんな所にほたくられちゅう。(無い、無いと思い探していたら、こんな所に投げ捨てられている。)
  • ぼっちり(丁度、ぴったり)
    • 先日買った服は、ぼっちりのサイズやった。(先日買った服は、丁度のサイズでした。)
  • ほら(会話の途中や最後に入れて、賛同・同意を促す)
  • ぼるぼれる(漏る、漏れる)
    • このバケツは、水がぼるき、使えんぞね。(このバケツは、水が漏るので、使えないですよ。)
  • ぼんと(一切、全て、皆)


ま行・土佐方言

( )内は標準語

  • まーり(鞠[まり])
  • まい(眉、繭)
  • まえがきれる(リーダーシップがとれる)
    • あの男は、前が切れるき。(あの男は、リーダーシップがとれる。)
  • まえがきれん(リーダーシップがとれない)
    • あの男は、前が切れん。(あの男は、リーダーシップがとれない。)
  • まぎる(邪魔になる)
    • 車がまぎっちゅうき、通れん。(車が邪魔になって、通れない。)
  • まける(溢れる、こぼれる)
    • あんまり入れたら、まけるぜよ。(沢山注いだら、溢れますよ。)
  • まっこと(本当に[強調語])
    • この木目は、まっこと綺麗なのう。(この木目は、本当に綺麗ですね。)
  • まどろこしいまどろっこしい(動作が遅くて待ちきれない様子)
    • まどろっこしいね、自分でやった方が早い。(動作が遅くて待ちきれないね、自分でやった方が早い。)
  • みぞい(短い)
  • みてる(亡くなる、品切れになる)
    • 昨夜みてたと。(昨夜亡くなったそうです。)
    • 醤油を買いに行ったが、みててた。( 醤油を買いに行ったが、品切れになっていた。)
  • みょうぶ(屏風[びょうぶ])
  • むえきむえき(他人の言動を制する場合などに使う)
    • そんなことしたち、むえきむえき。(そんな事をしても、無駄だよ。)
  • むかれん(向いてはいけない)
    • 向こうむかれん、絶壁で脚が震えるき。(向こうを向いてはいけない、絶壁で脚が震えるので。)
  • むりむっちゃく(無理矢理)
    • サイズが異なるので、むりむっちゃくやってもいかん。(サイズが異なるので、無理矢理やっても駄目です。)
  • めくそばあ(ほんの少しばかり)
    • 貯金は、めくそばあしか増えてない。(貯金は、ほんの少ししか増えていない。)
  • めっそ(あまり、それほど)
    • めっそ大した事やないき、また今度電話する。(あまり大した事ではないので、また今度電話する。)
  • めった(弱った、参った)
    • めったよ、話がもつれこんでしもうた。(弱ったね、話が複雑になってしまった。)
  • もがる(しつこく粘る)
    • 相手がもがって、なかなか話が進まん。(相手が執拗に粘り、なかなか話が進まない。)
  • もぎ(麦)
  • もんた(帰った)
    • 渋滞で遅うなったけんど、今もんたき。(渋滞で遅くなったが、今帰ってきました。)

土佐ことば 優れた独特の言語 (決定版! 〈土佐ことば〉入門)


や行・土佐方言

( )内は標準語

  • 〜や(語尾に付けて命令口調)
    • はようしい、後がつかえちゅうぞね。(早くしなさい、後に何人も待っているから。)
  • やかましい(うるさい、騒々しい)
    • やかましいき、一寸だまっっちょりや。(うるさいので、一寸静かにしてください。)
  • 〜やき(〜なので)
    • やき、洗濯もんがなかなか乾かん。(冬なので、洗濯物がなかなか乾かない。)
  • やくざな(乱雑な)
  • やしべる(軽蔑する)
    • 人をやしべちゃーせんかよ。(人を軽蔑してませんか。)
  • 〜やち(〜でも)
    • やち、いにたいわ。(誰でも、帰りたいよ。)
  • やま(麻緒、麻糸)
  • やまった(しまった)
    • やまった、自転車のタイヤがパンクしちゅう。(しまった、自転車のタイヤがパンクしている。)
  • やもす(恥ずかしがり屋、人見知りする子供)
    • あの子は、やもすで直ぐ泣くので、あんまり見られん。(あの子は、かなり人見知りするので、あまり見ないように。)
  • やりまくる(徹底して行う)
    • 大会に備えて、拳玉の練習をやりまくった。(大会に備えて、拳玉の練習を徹底しておこなった。)
  • やれん(やってられない、我慢できない)
    • あんなに朝から晩まで怒鳴られたら、やれん。(あんなに朝から晩まで怒鳴られたら、やってられない。)
  • やんだやんがて(やがて)
    • この雲行きでは、やんだ[やんがて]雨になるね。(この雲行きでは、やがて雨になるね。)
  • 〜ゆう(〜している[現在進行])
    • 何しゆうがー、こんな所で。(何をしているのですか、こんな所で。)
  • ゆうたち(言っても、又は 呆れた様子)
    • なんぼゆうたち、歩いてかえったかよ。(呆れたね、歩いて帰りましたか。)
    • なんぼゆうたち、ゆうこときかん。(いくら言っても、言うことを聞こうとしない。)
  • ゆうたちいかんちや(言っても無益ですよ)
    • あの人には、ゆうたちいかんちや、やめとき、やめとき。(あの人には、言っても無駄(無益)ですよ、止めておきなさい、止めておきなさい。)
  • ゆるり(炉[火を燃やしたり香をたく器具])
  • 〜よ(語尾に付けて“言い聞かせる”様子)
    • ここに座っちょり、いごいたらいかんぞね。(ここに座ってなさい、動いたら駄目ですよ。)
  • ようだい(余計なこと)
    • ようだいばっかりゆうて、ちっとも帰ってこんぜ。(余計な事ばかり話して、なかなか帰って来ないです。)
  • ようたんぼよたんぼ(酔っぱらい)
    • ようたんぼには、とりあわれん。(酔っぱらいには、関わってはいけない。)
  • 〜よった(〜していた[過去進行])
    • 車で帰りよったら、猪におうた。(車で帰っていた時に、猪に出会った。)
  • よっぽどよっぽと(余程)
    • よっぽど美味しいもんやね、あれだけびっしり買いに来るとは。(余程美味しいものですね、あれだけ頻繁に買いに来るとは。)
  • 〜よる(〜している)
    • えいこで遊びよるかね。(良い子で遊んでいますか。)


ら行,わ行,を行・土佐方言

( )内は標準語

  • 〜ら(語尾に付けて“複数”を表現)
    • おまんに聞きやせん。(あなた方に聞いてはいない。)
  • 〜らす(〜させる)
    • 泣きよったら、味噌を食べらすぞね。(泣いていたら、味噌を食べさせるよ。)
  • らつしがない(乱雑)
  • 〜られん(〜してはいけない[否定の意味])
    • そんなわりい事せられん。(そのような悪い事をしてはいけません。)
  • らんぽう(ランプ)
  • りぐる(念を入れる、丁寧に、理屈で責める)
    • この建物は、なかなかりぐっちゅうね。(この建物は、なかなか念を入れて造っていますね。)
    • あの男に、りぐられた。(あの男に、理屈で責められた。)
  • れんぼう(電報)
  • 〜れん(〜してはいけない[否定の意味])
    • 棒でたたかれん。(棒で叩いてはいけない。)
  • 〜ろう(〜であろう[推量])
    • だれたろう、ゆっくり休みや。(疲れたでしょう、ゆっくり休んでください。)
  • ろうがよ(〜でしょう)
    • 早朝からの肉体労働やったき、だれたろうがよ。(早朝からの肉体労働であったので、疲れたでしょう。)
  • わやにすな(馬鹿にするな)
    • 人を年寄りやと思うて、わやにすな。そればあのこたあ、できらや。(人を年寄りやと思って、馬鹿にするな。その程度の事は、出来ますよ。)
  • わやにする(馬鹿にする)
  • わりゃ(君、お前、貴様)
  • わりことし(悪餓鬼、悪さをする男の子)
    • ○○さんとこの次男坊は、こじゃんとわりことしやき。(○○さんの家の次男坊は、かなりの悪餓鬼だ。)
  • われ(君、お前、貴様)
  • をごる(怒る)
  • をばをばちをばて(鳥や獣の尾)