|
梅雨の晴れ間のとある木曜日、久しぶりのお日様の光に誘われるように、探険隊2名は久礼中心部の秘密の場所へと向かった。
スカッと晴れた青空にふさわしく、きびきびとした動きのさわやかな青年の集団が、揃いのオレンジ色の上下に身をつつみ、物見やぐらのようなナゾの建物の下に集まっていた。
カメラを下げて近づいて来る我々に、何人かが物問いたげな視線を投げかけてきた。
ふと見ると、まだオレンジ色に着替えている途中の姿のメンバーがいるのが視界に入った。
慌ててそちらから目をそらし、I隊長が手前の方の人にこんにちはと声をかけた。
盗撮に来たのかと思われては大変である(決してシマ模様のガラパンは見ていません)。
オレンジ軍団の正体
説明しよう。彼らは、何を隠そう高幡消防組合中土佐分署の精鋭達である。
地域住民の安全と平和を守るため、消火・防災活動の忙しい合間をぬって、非常時の救助活動の訓練をも怠らない、頼もしきレンジャー部隊である。
色は目立つが単色なので派手というわけでもないそのユニフォームの持つ意味を、訓練場のすぐ隣りにある施設をかえりみて探険隊は瞬時に理解した。
そこには改築されたばかりの真新しい保育園があった。園児たちの運動の時間なのか、元気な歓声が響き渡っていた。
もしこの訓練場で、レンジャー部隊の面々が赤・青・黄・緑・黒(もしくはピンク)といった五色のタイツ姿で「とぉーッ」とか何とか叫びながら走り回っていたりしたら、保育園の園児たちが塀を乗り越えて訓練場に殺到し、訓練どころではなくなっていたであろう。
その意味では、この地味?なユニフォームはまことに理にかなったデザインなのである。
炎の訓練開始
オレンジ一色にまとまった彼らは、三々五々、準備運動や道具の設置を行なっていたが、やがてその炎の救助訓練が始まった。
訓練の妨げになってはと、敷地を囲むロープ越しに取材したことが少々ネックとなった。
開始の号令や、作業の合間の伝達などの掛け声が、よく聞き取れなかったのである。
「…(ナントカカントカ)…、確保!」「…(不明)…、完了!」「◎*〒♂⇔◆※!!(遠いため全く聞き取れず)」
はっきりしていることは、決して
「家族連れ4名確保!」「焼肉定食、準備完了!」「1階満席につき、2階座敷への誘導開始!!」
などといった内容ではないということである。あくまで、人命救助という一刻を争う事態に備えた訓練なのだ。
最初に聞いた説明では、トンネルのような狭い場所での救助という設定と、高い所からロープを使っての救出訓練(右写真)ということであった。
|
訓練その1・閉所からの脱出
|
|
|
|
|
|
|
|
ダッシュで突入
|
ケガ人を確認
|
ケガ人確保
|
無事収容
|
救出成功
|
|
訓練その2・高所からの脱出 |
|
|
|
|
|
 |
|
準備風景
|
ロープはいいかぁ
|
いくぞー
|
決死の綱渡り
|
無事到着
|
タイムを計りながら、それぞれの役割をテキパキとこなしていく署員たち。
2種類の訓練を交互に行い、そのつど、問題点などを挙げ向上につとめている様子に、我々探険隊も見習うべきことが多く、ただただ頭が下がる思いであった…
と、思いきや、後ろの方でゴソゴソと怪しい動きを察知したC隊員が振り向くと、I隊長の姿が消えていた。
愛用の白いRV車は、何故かドアが全開になっている。
どうやら、この機会に連日の雨で湿った車内を乾かしながら、ついでに陰で休憩しているらしかった。
訓練に励んでいるレンジャー部隊を前に何と失礼な…! と、のどまで出かかった言葉を飲み込んで、C隊員も便乗。
消防署の方々は「熱く」燃えていたが、探険隊は「暑さ」にノックアウトされた、昼食前のひと時であった。

★高幡消防組合からのお知らせ★
全国各地の消防署員が、日頃の訓練の成果を発表する「消防救助技術大会」が、今年も開かれます。
来たる7月17日に高知大会が、8月16日に四国大会が開催されます。また、8月28日には仙台市で全国大会が予定されています。
→TOPへ
|