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樹木の花と実

樹木の花や実 写真一覧

高知県中西部における樹木の花や実・画像一覧



エゴノキ(斉ゴ木)・花
エゴノキ(斉ゴ木) 花
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花期:5月〜6月【エゴノキ科】 日本全国に分布する落葉小高木。別名はロクロギ、チシャノキ。初夏、小枝の先に短い総状花序を出し、白い小さな花を下垂して開く。花冠は5裂で香りがある。果実は楕円形で秋に果皮が裂け、黒褐色の種子が出る。葉は単葉で互生する。
エゴノキ(斉ゴ木)・実
エゴノキ(斉ゴ木)・実
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果期:7〜10月【エゴノキ科】 エゴノキは、晩夏に結実し薄緑色・卵球形の核果ができる。晩秋に果皮が裂け黒褐色の種子が落下する。果皮にエゴサポニンという有毒成分を含む。エゴサポニンは界面活性作用があり泡立ちが良く石鹸の代用に。渓流を覆うように自生している場所もあり、自然の状態では魚毒性は弱いか?

スギ(杉)・花
スギ(杉)・花
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花期:2月〜4月【ヒノキ科又はスギ科】 本州・四国・九州に分布する常緑高木。葉は互生し、鎌状針形となり緑色で無毛。中生代に登場した起源の古い植物群の一種で、日本固有の常緑針葉樹。花は雄花と雌花をもち、開花期の花粉による「花粉症」は有名。古くから重要な建築材。
スギ(杉)・実
スギ(杉)・実
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果期:秋【ヒノキ科又はスギ科】 杉の葉は、針状で少し曲がって螺旋状に並ぶ。雌雄同株で雄花は楕円形・淡黄色で枝の端に群生する。また雌花は球形・緑色で小枝の先端に付く。果実は球形で10月頃に熟して褐色になる。

ヒノキ(檜)・花
ヒノキ(檜) 花
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花期:3月〜4月【ヒノキ科】 本州・四国・九州に分布する常緑高木。雌雄同株で、黄褐色・広楕円形の雄花と紅紫色・球形の雌花を付ける。葉は鱗片状で十字対生する。杉と共に代表的な建築材であり、杉よりも生長に時間を要する。樹木から精油成分ヒノキチオールが採取される。
ヒノキ(檜)・実
ヒノキ(檜)・実
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果期:6〜11月【ヒノキ科】 本州・四国・九州に分布する常緑高木。黄褐色・広楕円形の雄花と紅紫色・球形の雌花を付ける。雌雄同株でもあり、雄花の方が目立つ為、雌花は慣れないと見つけ難い。球果は直径10mm程度の球形で、灰緑〜緑〜赤褐色へと熟して、果鱗が開いて種子を落とす。

アキグミ(秋茱萸)・花
アキグミ(秋茱萸)・花
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花期:4〜5月【グミ科】 アキグミ(秋茱萸)は、グミ科グミ属の落葉低木で日当たりの良い場所に生える。複数の花を散形状に付け、花は筒状で萼筒の先が四裂し四角形に開く。花の色は初め白色から徐々に黄色を帯びてくる。
アキグミ(秋茱萸)・実
アキグミ(秋茱萸)・実
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果期:9〜11月【グミ科】 アキグミ(秋茱萸)の果実は赤色で球形に近い。秋に熟す実は食用になり果実酒などにも利用されるが、タンニンを多く含み渋みが強い。果実はカロテンの1種のリコペンを多く含む。薬効は心臓病、喘息など。

アオキ(青木)・花
アオキ(青木)・花
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花期:3〜5月【ミズキ科】 北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布する常緑低木で、日本特産種。別名はダルマノキ。葉は単葉で対生し、枝の先端に集中。雌雄異株で3〜5月に枝先に円錐花序を出す。雄株の花序は大きく花の数も多い。雄しべは4本。花弁は4枚で紫褐色。果実は楕円形の核果で冬に赤く熟す。
アオキ(青木)・実
アオキ(青木)・実
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果期:12〜5月【ミズキ科】 アオキは雌雄異株で、雄木には実がならない。冬になると雌株に楕円形の赤い果実ができ、ヒヨドリなどに採食されなければ、翌年の初夏まで付いている。一般的なアオキは赤い実がなるが、白や黄色の実がなる品種もある。日本特産種。

アラカシ(粗樫)・花
アラカシ(粗樫)・花
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花期:4月〜5月【ブナ科】 アラカシは、東北南部〜沖縄に自生する常緑高木。雌雄同株で別名クロガシ。新枝の下部から長さ5〜10cmの雄花序が垂れ下がる。雌花序は新枝の上部の葉の脇に直立。雌花の後にドングリができ、その年の10〜12月に熟す。
アラカシ(粗樫)・実
アラカシ(粗樫)・実
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果期:10〜11月【ブナ科】 アラカシは、シラカシと並ぶ常緑広葉樹の樫の代表であり、カシと言えばこのアラカシ を指す場合が多い。秋に熟す果実(堅果)は、いわゆるドングリ(団栗)の一つ。殻斗は高さ約1cmで、4〜6個の輪を持つ。

アセビ(馬酔木)・花
アセビ(馬酔木)・花
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花期:3〜5月【ツツジ科】 本州(宮城〜関東・中部の太平洋側)・四国・九州に分布する常緑低木。グラヤノトキシンという有毒成分を持つ有毒植物。白色・壺形の花を総状に下垂する。葉は単葉で互生する。ハエやウジの殺虫、牛馬の皮膚寄生虫、農作物の害虫に効果あり。
アセビ(馬酔木)・実
アセビ(馬酔木)・実
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果期:10月頃【ツツジ科】 本州(宮城〜関東・中部の太平洋側)・四国・九州に分布する常緑低木。アセビの果実は、初秋に球状の青い実(緑色)ができ、成熟するにつれ茶褐色〜黒色に変化する。実が熟す初冬の11月中旬、翌春に向けた蕾(赤色)ができる。

ベニカナメモチ(紅要黐)・花
ベニカナメモチ(紅要黐)・花
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花期:5〜6月【バラ科】 ベニカナメモチ(レッドロビン)は、生け垣などに利用される常緑小高木。芽吹いた若葉が鮮やかな紅色で、夏頃になると徐々に緑色に。白い小さな花を多数咲かす。葉柄に鋸歯の先端の一部が残らない事でカナメモチと区別可能。果実は楕円上球形で晩秋〜冬に赤く熟す。
ベニカナメモチ(紅要黐)・実
ベニカナメモチ(紅要黐)・実
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果期:11〜12月【バラ科】 カナメモチの類似種で、若葉が特に赤いものをベニカナメモチと呼んでいる。本種は葉身基部はカナメモチよりもやや広い。また、カナメモチの葉柄は数個の鋸歯が入るが、本種の葉柄は鋸歯がなく、葉柄の長さも本種の方がより長い。果実は直径5mm程度で、散房果序を形成する。

アカメガシワ(赤芽柏)・花
アカメガシワ(赤芽柏)・花
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花期:6月〜7月【トウダイグサ科】 本州・四国・九州に分布する雌雄異株の落葉高木。枝先の円錐花序に花弁の無い小さな花を多数付ける。雄花は淡黄色で多数の雄しべがある。新芽は鮮紅色で美しい。葉は単葉で互生し、表裏面共に毛がある(葉脈上に多い)。果実には軟針がある。
アカメガシワ(赤芽柏)・実
アカメガシワ(赤芽柏)・実
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果期:9〜10月【トウダイグサ科】 本州・四国・九州に分布する雌雄異株の落葉高木。花柱を構成する乳頭状突起は初め紅色、成熟して黄色に。果実は扁球形の刮ハで、刺状突起が密生し、秋に褐色に熟す。熟すと3〜4個の黒い種子を出し、野鳥が好んで食べる。

ビワ(枇杷)・花
ビワ(枇杷)・花
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花期:11〜12月【バラ科】 中国原産の常緑高木。晩秋〜冬、花の少ない時期にに芳香のある白い地味な5弁花を付ける。葉は単葉で硬くて厚い、互生する。冬を越して初夏になると、大粒の黄色い果実を付ける。花の少ない冬期に力強く咲いているのを良く見掛ける。
ビワ(枇杷)・実
ビワ(枇杷)・実
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果期:翌年6〜7月【バラ科】 ビワの花が咲いた翌夏に大粒の黄色い実をつける。枇杷の幹や枝は柔軟性がある。種や葉にはアミグダリンやクエン酸などを多く含み、各種効能があり民間療法として利用されている。桃栗3年柿8年枇杷13年(?)

ボタンキョウ(牡丹杏)・花
ボタンキョウ(牡丹杏) 花
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花期:3〜4月【バラ科】 ボタンキョウ(牡丹杏)はスモモの仲間で、ハタンキョウ(巴旦杏)やヨネモモなどの別名もある。果実は酸味が強く食物繊維が豊富に含まれ、生食はもちろん果実酒や薬用などとしても利用される。
ボタンキョウ(牡丹杏)・実
ボタンキョウ(牡丹杏)・実
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果期:6〜8月【バラ科】 ボタンキョウの果実は6〜8月頃に熟す。イクリと似ているが各々に特徴がある甘酸っぱい味である。ボタンキョウの完熟した果実はかなり美味しいが、昆虫対策などを講じていないとそれまでに喰われることが多い。

ブルーベリー(blueberry)・花
ブルーベリー(blueberry) 花
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花期:4月〜5月【ツツジ科】 ブルーベリーは北アメリカ原産の落葉低木果樹。春に白〜淡黄白色の釣り鐘状の花をつける。果実はジャムなど加工食品として利用されたり、一部の品種ではアントシアニンが多く含まれ視力改善などに効果あり。
ブルーベリー(blueberry)・実
ブルーベリー(blueberry)・実
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果期:7〜8月【ツツジ科】 ブルーベリーは、酸性土壌で水捌けが良い土質を好むため、地植え・無農薬で比較的簡単に栽培できる。また根が浅く鉢植えでベランダなどでも充分栽培可能。写真のブルーベリーも無農薬・露地栽培。

チャ(茶)・花
チャ(茶) 花
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花期:10〜12月【ツバキ科】 チャ(茶)は「茶の木」や「茶樹」とも呼ばれる。短い柄にぶら下がるように下向きの白い花を付ける。晩秋〜初冬に咲き、「初冬」〜「大雪」の季語とされる。写真の花は撮影し易く向きを変えたもの。
チャ(茶)・実
チャ(茶)・実
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果期:翌年7〜11月【ツバキ科】 葉を飲料とする常緑低木で、白色の5弁花をつける。高知県ではキシマメと呼ばれる植物カワラケツメイを利用した薬草茶「キシマメ茶」があるが、茶の葉にキシマメを混合して飲料する地域もある。

エノキ(榎)・花
エノキ(榎) 花
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花期:4〜5月【アサ科】 本州・四国・九州に分布する雌雄同株の落葉高木。春に淡黄色の細かい雄花と雌花を付ける。果実は核果で10月頃に赤褐色に熟す。葉は単葉で互生する。葉縁は上半分に鋸歯あり。国蝶オオムラサキは、夏〜秋にかけてエノキの葉を食べて成長。
エノキ(榎)・実
エノキ(榎)・実
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果期:9〜10月【アサ科】 エノキの花には雄花と雌花があり、雌花の後には6月頃、球形(径5〜6mm)の緑色の果実を付け、9〜10月に熟し橙褐色〜赤褐色になる。果実は食べられ干し柿に似た味がある。樹皮は裂けず砂状にざらつく。旧分類はニレ科。

ガマズミ(莢ずみ)・花
ガマズミ(莢ずみ) 花
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花期:5〜6月【レンプクソウ科】 北海道南部以南の日本全国に分布する落葉低木。初夏に枝先から4〜10pの散房花序を出し、白い小花を沢山咲かす。果実は卵形で、秋には赤く熟し甘酸っぱい果実となる。果実は近縁種ミヤマガマズミに比べ、やや小粒。
ガマズミ(莢ずみ)・実
ガマズミ(莢ずみ)・実
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果期:9〜11月【レンプクソウ科】 北海道南部以南の日本全国に分布する落葉低木。果実は核果、広卵形で直径7mm程度。秋に赤く熟しすと甘酸っぱい果実となり、酸味が強いが食用になる。果実は近縁種ミヤマガマズミにより少し小粒。

ハマゴウ(浜栲)・花
ハマゴウ(浜栲) 花
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花期:7〜9月【シソ科】 ハマゴウは全国(北海道を除く)の海岸の砂地に群生する匍匐性(ほふくせい)落葉小低木。夏〜初秋に枝先に円錐花序を付け芳香のある青紫色の小花を咲かす。果実は球形の核果、秋に結実し海水に浮き海流によって運ばれる。
ハマゴウ(浜栲)・実
ハマゴウ(浜栲)・実
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果期:10月頃【シソ科】 ハマゴウは全国(北海道を除く)の海岸の砂地に群生する匍匐性(ほふくせい)落葉小低木。果実は球形の核果、秋に結実し海水に浮き海流によって運ばれる。ユーカリの葉に似た芳香がある。果実は漢方薬として利用されている。

ヒメシャラ(姫沙羅)・花
ヒメシャラ(姫沙羅) 花
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花期:6月〜7月【ツバキ科】 ヒメシャラは、神奈川県〜近畿・四国・九州の山地に分布する落葉高木。別名コナツツバキ 。梅雨時に白〜薄桃色の小花が下向きに咲く。花後の果実も椿とはかなり異なる木質で、10月頃に熟すと自然に裂けて種子が飛び出す。ナツツバキに比べ花や実は小さい。
ヒメシャラ(姫沙羅)・実
ヒメシャラ(姫沙羅)・実
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果期:9〜10月【ツバキ科】 ヒメシャラは、神奈川県〜近畿・四国・九州の山地に分布する落葉高木。梅雨時に白〜薄桃色の小花が下向きに咲く。花の後にできる果実は、同じツバキ科ではあるが椿とは程遠い形状。晩秋に向け褐色に熟す。

ヒサカキ(姫榊)・花
ヒサカキ(姫榊) 花
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花期:3月〜4月【ツバキ科】 本州(岩手県・秋田県以南)・四国・九州に分布する常緑小高木。花は白っぽいクリーム色の小さな5弁花、壺状で下向きに咲き、独特の匂いを放つ。榊に似る為、関東辺りでは榊として神棚に。名前の由来は姫榊と非榊の2説有。その液果は染料としても利用可。
ヒサカキ(姫榊)・実
ヒサカキ(姫榊)・実
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果期:10〜11月【ツバキ科】 ヒサカキの果実は秋〜初冬にかけて熟し、直径5mm程の黒紫色の球形で、その液果は染料としても利用される。雌雄異株で雌株に咲く雌花には雌蕊1個のみ。花弁は少し紫色を帯びる。果実はメジロなどの野鳥が好んで食べる。

ホオノキ(朴の木)・花
ホオノキ(朴の木) 花
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花期:5月〜6月【モクレン科】 日本全国に分布する落葉高木。大型で黄白色の花を咲かす。花被片は9〜12枚で芳香がある。葉は単葉で互生。葉にも芳香があり、また殺菌作用があるため食材を包み朴葉寿司や朴葉餅などに。本種は強い他感作用を示し、樹冠下では他の植物が生育しにくい。
ホオノキ(朴の木)・実
ホオノキ(朴の木)・実
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果期:9〜11月【モクレン科】 日本全国に分布する落葉高木。雌雄同株で、別名はホオガシワ。葉は大型で葉身長30cm以上になり、単葉では日本産樹木の中で最大級。果実は赤褐色の袋果が集まる集合果で、長さ10数cmの長楕円形。袋果の中には種子が2個。

イクリ(郁李)・花
イクリ(郁李) 花
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花期:2月〜3月【バラ科】 イクリはスモモの一種で、古くから日本に伝わっている品種(ニホンスモモ)。まだ寒さの残る早春に白い5弁花を咲かす。当地では、開花時期は梅の花とほぼ同じ頃。桃に比べると酸味が強く、果実は6月〜8月に収穫され、生食でも果実酒としても利用される。
イクリ(郁李)・実
イクリ(郁李)・実
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果期:6〜8月【バラ科】 イクリは、中国が原産地で古くから日本に渡来し「ニホンスモモ」として親しまれている。イクリの果実を焼酎漬けにして、保存食としても利用している。熟した果実にクロコノマチョウなどの蝶や蛾がやってくる。

イスノキ(柞の木)・花
イスノキ(柞の木) 花
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花期:4月頃【マンサク科】 イスノキは、東海地方〜沖縄に自生する常緑高木。別名はユスノキなど。葉腋に円錐花序をだし上部に両性花、下部に雄花がつく。雄しべの葯が赤く色付く。アブラムシの寄生で葉に突起状の虫こぶや、枝に大型の虫こぶが形成される。
イスノキ(柞の木)・実
イスノキ(柞の木)・実
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果期:9月〜11月【マンサク科】 イスノキは、東海地方〜沖縄に自生する常緑高木。別名はユスノキなど。果実は刮ハで、表面に黄褐色の毛が密生する。熟すと2裂して黒い種子を出す。葉の裏・表共に、葉脈の網目模様は比較的明瞭に見える。

イズセンリョウ(伊豆千両)・花
イズセンリョウ(伊豆千両) 花
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花期:4月〜5月【ヤブコウジ科】 イズセンリョウは、関東南部以西の本州〜沖縄の湿った林下に自生する高さ1〜1.5mの常緑低木。雌雄異株で葉腋に総状又は円錐状の花序を出し黄白色の花を付ける。雄花と雌花で花柱の長さが異なり雄花<雌花。
イズセンリョウ(伊豆千両)・実
イズセンリョウ(伊豆千両)・実
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果期:10〜12月【ヤブコウジ科】 イズセンリョウは秋に葉腋に花序を出して小さな蕾を付け、開花は翌年の春で、果実が熟すまでに1年以上を要する。秋に熟す果実は乳白色で、直径約5mmの球形。表面には褐色の腺条がある。種子は黒色で長さ0.5〜1o。

ヤブコウジ(藪柑子)・花
ヤブコウジ(藪柑子) 花
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花期:6月〜8月【サクラソウ科】 山地の樹下に自生する常緑小低木。別名ジュウリョウ。花は白色または薄桃色で、下向きに咲く。花冠は深く5裂し、卵形で先が尖り、紫色の小さな斑点がある。雄しべは5個で、雌しべを囲むように並ぶ。葉は単葉で互生し、茎に1〜3段輪生状につける。
ヤブコウジ(藪柑子)・実
ヤブコウジ(藪柑子)・実
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果期:10〜11月【サクラソウ科】 山地の樹下に自生する常緑小低木。別名ジュウリョウ。果実は直径5〜6mmの球形で、液果様の核果。秋に熟し赤色に。核果の中には大型の種子が1個。ツルコウジとは異なり、匍匐茎(ほふくけい)に葉は付かない。

カキ(柿)・花
カキ(柿) 花
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花期:5月〜6月【カキノキ科】 本州・四国・九州に分布する落葉高木。白か黄色か曖昧な色の花をつけ、ピークを過ぎると地面に落下。葉は単葉で互生。葉にはビタミンCが多く含まれ、また高血圧にも効能があり柿の葉茶にして用いる。甘柿と渋柿に大別され、富有や次郎は甘柿の代表品種。
カキ(柿)・実
カキ(柿)・実
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果期:9〜12月【カキノキ科】 柿の木の葉にはビタミンCが多く含まれ、また高血圧にも効能があり柿の葉茶にして利用。ヘタは煎じて飲むとしゃっくりに効く(?)。古い諺に“柿が赤くなれば医者は青くなる”。

カマツカ(鎌柄)・花
カマツカ(鎌柄) 花
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花期:4月〜5月【バラ科】 本州・四国・九州に分布する落葉小高木。樹高2〜5mに育ち別名はウシコロシ。花は小さなお椀の形の白い5弁花。名前は材が硬く丈夫で鎌の柄に利用した事に由来。葉は単葉で長枝に互生、短枝に束生。葉縁は鋭く細かい鋸歯。樹皮は暗灰色で縦に皺が入る。
カマツカ(鎌柄)・実
カマツカ(鎌柄)・実
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果期:9〜11月【バラ科】 カマツカの果実はナシ状果で、長さ8〜10mmの倒卵形または楕円形、色は緑色〜黄緑色〜褐色〜赤色と変化し熟す。果実は甘酸っぱく食用になる。果柄にイボ状の皮目が存在する。樹皮は灰色で縦筋が入る。

カナメモチ(要黐)・花
カナメモチ(要黐) 花
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花期:5月頃【バラ科】 東海以西の本州・四国・九州に分布する常緑小高木。別名はソバノキ、カナメガシ、アカメモチなど。春にソバの花に似た白色の小さな五弁花を多数つけ、秋に球状で紅色に熟した果実になる。葉は単葉で互生する。葉柄に鋸歯の先端の一部が残る点で、ベニカナメモチと区別可能。
カナメモチ(要黐)・実
カナメモチ(要黐)・実
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果期:秋〜冬【バラ科】 カナメモチの葉は細長く硬い質感を持つ。葉柄に数個の鋸歯はあることが多い。果実は直径約5mmの卵形で、冬に赤く熟す。頂部に萼片が残る。類似品種にオオカナメモチがあるが、葉がカナメモチよりもかなり大きい。

カリン(花梨)・花
カリン(花梨) 花
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花期:3月〜5月【バラ科】 中国原産の落葉高木。白とピンクの混ざった綺麗な花で、また樹皮が剥がれた黄褐色の幹は美しい。楕円型でとても良い匂いのする果実は、果肉は硬く酸味も強く、砂糖漬けや果実酒で利用。葉は単葉で長枝に互生し、短枝に束生する。葉縁は細かい鋸歯がある。
カリン(花梨)・実
カリン(花梨)・実
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果期:9〜11月【バラ科】 カリンの果実は、固くて渋いので生食には適さないが、焼酎に漬け込みカリン酒や、砂糖漬け・蜂蜜漬けにして咳止めなどの民間薬として利用される。成熟した果実はトリテルペン化合物による芳しい香りを放つ。

ケヤマウコギ(毛山五加木)・花
ケヤマウコギ(毛山五加木) 花
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花期:8〜9月【ウコギ科】 日本全国の丘陵帯・山地帯に生育する落葉低木。別名オニウコギ。葉は5枚の小葉からなる掌状複葉で互生。枝には棘がある。緑白色〜紫褐色の小さな5弁花を咲かす。果期は10〜11月で黒色に熟す果実。
ケヤマウコギ(毛山五加木)・実
ケヤマウコギ(毛山五加木)・実
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果期:9〜10月【ウコギ科】 ケヤマウコギは雌雄同株。枝先に数個の花序を付け最先端の花序が両性花。果実は直径6〜8oの扁平な惰円形で、秋に黒色に熟す。新芽は山菜として食用になり、香りと多少の苦みがある。

キブシ(木五倍子)・花
キブシ(木五倍子) 花
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花期:3月〜5月【キブシ科】 北海道の西南部・本州・四国・九州に分布する雌雄異株の落葉低木。新葉の出る前に枝の上に花穂が並んで垂れ、黄緑色〜黄色の釣鐘形4弁花を密に咲かす。名前は、果実を五倍子という染料の代用品としていた事に由来。
キブシ(木五倍子)・実
キブシ(木五倍子)・実
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果期:7〜10月【キブシ科】 キブシの果実は、房状に垂れ下がり初めは緑色で熟すと黄褐色になる。個々の果実は直径7〜12mmの楕円状球形。キブシの果実はタンニンを多く含み、粉末にしたものは江戸時代までお歯黒の原料としても用いられたそうです。青い果実は水虫の民間薬として利用も。

キヅタ(木蔦)・花
キヅタ(木蔦) 花
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花期:10月〜12月【ウコギ科】 日本全国に分布する常緑つる性木本。別名はフユヅタ(冬蔦)。秋に茎の先に散状花序をつけ、黄緑色の5弁花を咲かす。翌年の春に黒く熟した果実となる。葉は単葉で互生する。近縁種にオカメヅタ(セイヨウキヅタ)がある。
キヅタ(木蔦)・実
キヅタ(木蔦)・実
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果期:翌年5月頃【ウコギ科】 キヅタ(木蔦)は、秋に茎の先に散状花序(黄緑色の5弁花)をつけ、翌年の春に黒く熟した球形の果実となる。斑入り葉の園芸品種もある。

キンカン(金柑)・花
キンカン(金柑) 花
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花期:6月〜8月【ミカン科】 中国原産の柑橘で、国内では関東以西で栽培されている常緑低木。夏頃、葉腋に香りのある白い花を付ける。キンカンの葉は、葉脈の網目模様がほとんど見えない。枝に1cm程度の棘がある。
キンカン(金柑)・実
キンカン(金柑)・実
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果期:晩秋から冬【ミカン科】 中国原産の柑橘で、年に3〜4回花(白い5弁花)を付けるが、初夏の花は実にならない事が多い。花の雌しべは1本、雄しべは20本。果実は球形〜楕円形で、果皮に酸味・甘味があり生食する他、甘露煮、金柑ジャム、蜂蜜漬けなどにも利用。

キササゲ(木大角豆)・花
キササゲ(木大角豆) 花
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花期:6〜7月【ノウゼンカズラ科】 中国原産で河川敷等湿った場所に野生化した帰化植物、落葉高木(5〜12m)。葉身は広卵形または長五角形状で長さ10〜15cm。夏頃、枝先に長さ10〜20cmの円錐花序をだし、黄白色の花を付ける。果実は豆類のササゲに似た細長いさく果。
キササゲ(木大角豆)・実
キササゲ(木大角豆)・実
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果期:7〜9月【ノウゼンカズラ科】 果実は長さ30〜40cm、幅5mm程の細長い刮ハでササゲ(大角豆)に似るのでキササゲ(木大角豆)と呼ばれる。果実は晩秋に裂け両端に毛管をつけた種子を飛ばす。完熟前の果実を干し利尿薬として民間利用。

コボウズオトギリ(小坊主弟切)・花
コボウズオトギリ(小坊主弟切) 花
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花期:5月〜9月【オトギリソウ科】 ヨーロッパ原産の半常緑小低木。直径2cm程度の黄色い5弁の花びらで、花弁より長い雄しべが沢山(20数本ずつ5つの束になる)あるのが特徴。別名はヒペリカム アンドロサエマム。花も魅力的だが果実は観賞用として人気で、緑->黄->赤->黒と色の変化を楽しだり、生け花などでもよく利用。
コボウズオトギリ(小坊主弟切)・実
コボウズオトギリ(小坊主弟切)・実
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果期:7〜10月【オトギリソウ科】 コボウズオトギリの果実は、刮ハで長さ10o前後の広長楕円形、熟すにつれ色は赤〜紫〜黒と変化していく。花よりも実のほうが観賞用として人気があり、果期の枝を花材として利用する。


コガクウツギ(小額空木)・花
コガクウツギ(小額空木) 花
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花期:5月〜7月【ユキノシタ科】 伊豆半島以西の本州・四国・九州に分布する高さ1〜2m程度の落葉低木で、初夏に白い花を咲かす。両性花と装飾花で構成された散房花序を枝先に付ける。花びらのように見える部分は、装飾花の萼(がく)である。花はガクウツギよりも小さく芳香を放つ。葉は単葉で対生。
コガクウツギ(小額空木)・実
コガクウツギ(小額空木)・実
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果期:9〜10月【ユキノシタ科】 伊豆半島以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木。葉は単葉で対生。初夏に白い花を咲かす。秋に熟す果実は刮ハで、長さ約5mmの卵形。葉は小型で葉先はガクウツギのように長く伸びない。

コムラサキ(小紫)・花
コムラサキ(小紫) 花
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花期:6月〜7月【シソ科】 コムラサキは樹高1〜2mになる日本原産の落葉低木。別名はコシキブ。葉腋から短枝を出し、集散花序に淡紫色の小さな花を付ける。秋に小さな紫紅色の果実をつけ観賞用に利用。葉は単葉で対生する。葉縁は上部に粗い鋸歯があり、下部は全縁。
コムラサキ(小紫)・実
コムラサキ(小紫)・実
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果期:9〜11月【シソ科】 コムラサキの果実は、核果で直径約3mmの球形。未熟な時は緑色だが、熟すと美しい紫色になる。コムラサキの果実は密集して付く。葉は小型で先半分に鋸歯がある。類似種に、花も実も白いシロシキブ(白式部)がある。

コナツ(小夏)・花
コナツ(小夏) 花
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花期:5月【ミカン科】 一般的には日向夏という柑橘類ですが、高知では小夏(コナツ)と呼ぶ。他の柑橘類と違い表皮の白い部分を残して皮をはぎ食す。花冠は白〜乳白色、肉厚で良い香りがする。小夏は開花から収穫まで1年以上を要する為、収穫前の果実と同時期に来期用の花が見られる。
コナツ(小夏)・実
コナツ(小夏)・実
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果期:翌年5月頃【ミカン科】 毎年5月頃に花が咲き、翌年5月の収穫時期には花が咲いている隣に実がなっている状態で、花から果実へのサイクルが独特で、収穫までの期間が11〜13ヶ月と長い。

コウゾ(楮)・花
コウゾ(楮)・花
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花期:4〜5月【クワ科】 岩手県以南の本州・四国・九州に分布する落葉低木。雌雄異花で、葉の展開と同時に開花。雄花序は枝の基部の方に、雌花序は枝上部の葉腋に付く。葉は単葉で互生する。果実は球形の集合果で、初夏にオレンジ色に熟し甘味がある。樹皮が和紙の原料になる。
コウゾ(楮)・実
コウゾ(楮)・実
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果期:6〜7月【クワ科】 岩手県以南の本州・四国・九州に分布する落葉低木。カジノキに近い樹木は雌雄異株、ヒメコウゾに近い樹木は雌雄同株。果実は集合果で直径10数mmの球形。キイチゴ状に集まり、6〜7月に橙赤色に熟す。

クチナシ(梔子・巵子・支子)・花
クチナシ(梔子・巵子・支子)・花
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花期:6月〜7月【アカネ科】 静岡県以西の本州・四国・九州に分布する常緑低木。芳香の強い白色の6弁花を咲かす。花冠は上部は直径6〜7cm、下部は筒形。葉は単葉で対生又は3輪生する。果実は紅黄色で、食品用の着色料として使用される。庭木や切り花用とされ、八重咲きなどの品種も。
クチナシ(梔子・巵子・支子)・実
クチナシ(梔子・巵子・支子)・実
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果期:11〜12月【アカネ科】 クチナシの実は食品用の着色料として使用される。薬効は実を乾燥させて粉末にし、小麦粉と卵白で練ったものを塗っておくと打撲や捻挫に効能有り。生薬名は山梔子(さんしし)。

クリ(栗)・花
クリ(栗)・花
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花期:6月【ブナ科】 北海道の西南部・本州・四国・九州に分布する落葉高木。新枝の葉腋から花穂を出し、先の方に雄花、基部に雌花を付ける。雄花は白色又はクリーム色で、長さ15〜20cm程で垂れ下がる。葉は単葉で互生する。栗の花には独特の臭いがある。材は椎茸の原木になる。
クリ(栗)・実
クリ(栗)・実
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果期:9〜10月【ブナ科】 クリの雌花は3個の子房を含み、受精した子房のみが肥大して果実となる。果実が熟すと自然にイガのある殻斗が裂開する。堅い果実は種子ではなく堅果。栗の木は成長が早く『桃栗三年、柿八年』の諺あり。

クロガネモチ(黒鉄黐)・花
クロガネモチ(黒鉄黐)・花
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花期:5月〜6月【モチノキ科】 茨城県以西の本州・四国・九州・沖縄に自生する常緑高木。雌雄異株で淡紫色の花を咲かし、秋に赤い実をつける。葉は革質の単葉で互生する。葉縁は全縁で大きな波状となり、葉先は鋭尖頭となる。庭木や公園樹、街路樹として利用。黄色く実が熟す種類もある。
クロガネモチ(黒鉄黐)・実
クロガネモチ(黒鉄黐)・実
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果期:11〜翌2月【モチノキ科】 クロガネモチは、雌雄異株で雌株に果実がつき、11〜翌年2月に掛け真っ赤に熟して、野鳥に食べられなければ春まで枝に残る。クロガネモチの特徴として、葉柄や若い枝が紫色を帯びることが多い。

クサギ(臭木)・花
クサギ(臭木)・花
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花期:8月〜9月【クマツヅラ科】 日本全国に分布する落葉低木。晩夏〜初秋、香りの良い白い花が枝先に集まって咲く。葉は単葉で対生。果実は球形で藍色に熟し、下方に紅紫色の萼が残る。果実は染色に利用。名前の由来は、枝や葉を傷つけると独特の臭いを発する事から。
クサギ(臭木)・実
クサギ(臭木)・実
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果期:秋【クマツヅラ科】 クサギの果実は紺色の液果で秋に熟す。紺色の果実は、赤い萼が星状に開いて残った上にあり良く目立つ。この実を採集して草木染めに利用すると、鮮やかな青色に染まる。

クスノキ(楠)・花
クスノキ(楠)・花
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花期:5月〜6月【クスノキ科】 関東以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木。樹高15〜30mで大木になる事も。葉腋から長い柄を出し、円錐状に黄緑色の小花を付ける。葉は単葉で互生又は対生。秋に鳥の餌となる紫黒色の実がつく。葉や材には芳香がある。材には樟脳を含有し家具材に。
クスノキ(楠)・実
クスノキ(楠)・実
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果期:10〜11月【クスノキ科】 関東以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木。果実は直径1cm弱の球形・液果で、カップ形の果托(かたく)が特徴。初期は淡緑色で熟して紫黒色となる。種子は1個。国産広葉樹の中で最大級の巨木に育つ。

ヤマグワ(山桑)・花
ヤマグワ(山桑)・花
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花期:4月〜6月【クワ科】 ヤマグワは日本全国の山野に自生する落葉低木〜高木。葉は薄くツヤのある黄緑色の落葉樹。雄花序も雌花序も新枝の葉腋に1個ずつ付く。果実は初めは白く後に赤色から次第に黒紫色に成熟する。本種はマグワ(真桑)に比し、花柱が長く果実にも長い花柱が残る。
ヤマグワ(山桑)・実
ヤマグワ(山桑)・実
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果期:6〜7月【クワ科】 ヤマグワは日本全国の山野に自生する落葉低木〜高木。雌雄異株または同株。果実は集合果、楕円形で長さ10数mm程度。果実は熟すに従い緑色〜赤色〜紫黒色に変化する。果実の表面には花柱の突起が残る。成木では不分裂葉が多いが、若木では5深裂葉など多様な葉型。

レモン(檸檬)・花
レモン(檸檬)・花
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花期:4月〜5月【ミカン科】 レモンはインド北部ヒマラヤ原産の常緑低木で柑橘類の一種。別名はクエン(枸櫞)。花の色は白〜薄いピンク色の5弁花で、強い香りがある。枝には棘があり、縁が鋸歯状の厚みのある葉を持つ。果実は紡錘形で、先端に突起(乳頭)があり、最初緑色で熟すと黄色に。果実の効能として、風邪の予防、疲労回復、美容効果など。
レモン(檸檬)・実
レモン(檸檬)・実
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果期:秋〜冬【ミカン科】 レモンはインド北部ヒマラヤ原産の常緑低木で柑橘類の一種。露地栽培では、夏や秋にも開花。4〜5月の開花数が最も多く、春期に開花し結実した果実を主に収穫。レモンの樹は寒さに弱く、果実も凍害を受けて黄色く萎びた状態に。

マンリョウ(万両)・花
マンリョウ(万両)・花
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花期:6月〜7月【ヤブコウジ科】 関東以西の本州・四国・九州に自生する常緑小低木。夏に枝先に散形花序の白い花を付ける。花冠は杯形で5裂。秋に赤や白の果実をつけ、野鳥の餌となる。葉は単葉で互生。センリョウと共に正月の縁起物として利用。根を薬草として利用。
マンリョウ(万両)・実
マンリョウ(万両)・実
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果期:冬【ヤブコウジ科】 マンリョウの果実には赤と白が存在し、白い実は白色というよりもクリーム色に近い。赤色の万両に対し、白実の万両(または黄実の万両)と呼ばれる。縁起を担ぎ、紅白で植栽される事も多いそうです。

マサキ(柾)・花
マサキ(柾)・花
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花期:6月〜7月【ニシキギ科】 マサキは、北海道西部から沖縄まで日本全国に分布する常緑樹。生垣・庭木・公園樹などに利用。直径約5mmの花が多数集まり咲く。淡い緑色の4弁花で、花の中央の花盤から四方に雄しべが出る。果実は球形で、秋〜冬になると淡い紅紫色に熟す。
マサキ(柾)・実
マサキ(柾)・実
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果期:11月〜1月【ニシキギ科】 果実は刮ハで、直径7mm前後の球形。冬に熟して4裂する。種子は橙赤色の仮種皮に包まれており、落下せずにぶら下がる。果実は野鳥(ジョウビタキ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ムクドリなど)が好んで食べる。

マツ(松)・花
マツ(松)・花
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花期:4月〜5月【マツ科】 マツは常緑針葉樹で、花は雌雄異花。雄花は新芽の下部に穂状に密生し、雌花は新芽の頂きにつく。果実はマツボックリ(マツカサ)となる。長枝上の短枝は螺旋状に互生し、アカマツ(別名:メマツ[雌松])基部には赤褐色の鱗片があり、またクロマツ(別名:オマツ[雄松])基部には灰白色の鱗片がある。
マツ(松)・実
マツ(松)・実
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果期:10〜12月【マツ科】 マツは常緑針葉樹で花は雌雄異花。松ぼっくり、松かさ(松傘、松笠)は松の毬果(球果)。マツの種子は成熟に2年要する。4月頃雄蕊からの花粉が雌花に受粉、初夏に雌花が緑色の実になり夏に茶色に。越冬し1年後の春〜初夏にさらに成熟。

マユミ(檀)・花
マユミ(檀)・花
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花期:5月〜6月【ニシキギ科】 日本全国の山地に自生する落葉低木〜小高木。雌雄異株で、別名ヤマニシキギ。前年枝の根元に集散花序を出し、初夏に緑白色の4弁花を咲かす。10〜11月頃に淡紅色に熟した刮ハ状の果実を付ける。果実が熟すと、4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子が出る。
マユミ(檀)・実
マユミ(檀)・実
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果期:10〜11月【ニシキギ科】 日本全国の山地に自生する落葉低木〜小高木。雌雄異株で、別名ヤマニシキギ。果実は刮ハ(さくか)で秋に熟して淡紅色に。熟すと実は4裂し赤色の仮種皮に包まれた種子が出現。赤い仮種皮がニシキギ科の果実の特徴。

ミヤマガマズミ(深山莢ずみ)・花
ミヤマガマズミ(深山莢ずみ)・花
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花期:5〜6月【レンプクソウ科】 北海道南部以南の日本全国に分布する落葉低木。初夏に枝先から4〜10pの散房花序を出し、白い小花を沢山咲かす。果実は卵形で、秋には赤く熟し甘酸っぱい果実となる。本種の葉の表面は緑色で無毛、近縁種ガマズミの葉の表面は濃緑色で毛がある。
ミヤマガマズミ(深山莢ずみ)・実
ミヤマガマズミ(深山莢ずみ)・実
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果期:9〜10月【スイカズラ科】 ミヤマガマズミは近縁種ガマズミに似るが、鋸歯や葉先はガマズミより尖る。また葉の表面の光沢が比較的強い。果実は秋に熟し鮮やかな赤色で、ガマズミより少し大きく丸い球体。

モッコク(木斛)・花
モッコク(木斛)・花
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花期:7月 【ツバキ科】 千葉県以南西の本州・四国・九州に自生する常緑中高木。葉腋から長い花柄を出し、黄白色(薄いクリーム色)の5弁花を下向きに咲かす。花は芳香を放つ。花が終わると赤い実をつけるので別名アカミノキとも。葉は単葉で互生する。庭木として人気が高く、江戸五木の一つ。
モッコク(木斛)・実
モッコク(木斛)・実
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果期:10〜11月【ツバキ科】 モッコクの花はツバキのように萼と共に落下。果実は球形、果皮は肉質で熟すと不規則に裂け橙赤色の種子が現れる。この種子が樹木周辺の地面に落ち、自然に発芽する。庭木として人気が高く江戸五木の一つである。

ナンキンハゼ(南京櫨)・花
ナンキンハゼ(南京櫨)・花
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花期:5月〜6月【トウダイグサ科】 中国原産で、秋の紅葉が美しい落葉高木。別名トウハゼ。雌雄同株で、花色は黄色〜黄緑色で、雄花は総状花序に多数付き、葉腋に複数の雌花を付ける。秋に球形の果実を付ける。種子は白い蝋質の皮に包まれる。葉は単葉で互生する。
ナンキンハゼ(南京櫨)・実
ナンキンハゼ(南京櫨)・実
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果期:10〜11月【トウダイグサ科】 中国原産で、秋の紅葉が美しい落葉高木。別名トウハゼ。果実は初めは緑色で、秋に褐色に熟して裂開する。中に白い蝋質の仮種皮に包まれた3個の種子がある。熟して落ちた白い実を集めてロウソク作りも。

ナンテン(南天)・花
ナンテン(南天)・花
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花期:6月〜7月【メギ科】 東海以西の本州・四国・九州に自生する中国原産の常緑低木。初夏に白い花を咲かせ、晩秋から冬にかけて赤や白の実をつける。葉は茎の先端に集まり、3回羽状複葉で互生する。「難を転ずる」に通じるから庭木として好まれる。実や葉を薬草として利用、咳止め等に効能。
ナンテン(南天)・実
ナンテン(南天)・実
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果期:晩秋〜初冬【メギ科】 ナンテンの茎や枝には抗菌作用のあるアルカロイドのベルベリンが含まる。また生の葉に強い殺菌作用のある成分が含まれる事から赤飯などに葉を添える風習も。実が赤い普通種と、白い白実南天の2種がある。

ヤマナシ(山梨)・花
ヤマナシ(山梨)・花
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花期:4月【バラ科】 落葉小高木。5〜7枚の花弁をつけ、サクラに似た花を咲かせる。葉は単葉で長枝に互生し、短枝に束生する。8月下旬から11月にかけて梨の実をつけ、高知県では「新高梨(ニイタカナシ)」の品種が有名。梨の果実には、利尿作用や疲労回復・解熱・咳止めなどの効能。
ヤマナシ(山梨)・実
ヤマナシ(山梨)・実
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果期:9〜10月【バラ科】 ヤマナシ(山梨)の果実はナシ状果で、直径3〜6cmのほぼ球形になり黄褐色に熟す。表面に小型で円形の皮目が目立つ。果肉は白色で硬くて酸味が強く、不味くあまり食用には向かない。

ナツグミ(夏茱萸)・花
ナツグミ(夏茱萸) ・花
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花期:4月頃【グミ科】 本州(関東〜中部)や四国の山地に自生する落葉小高木。葉腋から出た柄の先に、淡黄色の花を垂れ下がって咲かす。6〜7月頃に成る赤い楕円形の果実は、薬用酒として利用。同じグミ科のアキグミの花は花柄が短く垂れ下がらない。栽培種のトウグミは本種の変種。
ナツグミ(夏茱萸)・実
ナツグミ(夏茱萸) ・実
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果期:5〜6月【グミ科】 ナツグミの果実(正確には偽果)は、長さ17mm程度の広楕円形で、初夏に赤く熟す。完熟すれば生食可能であるが渋味がある。果実内には種子が1個あり、本来の果実はこの種子内の堅い核にある。

ナワシログミ(苗代茱萸)・花
ナワシログミ(苗代茱萸)・花
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花期:10月〜11月【グミ科】 ナワシログミ(苗代茱萸)は、関東以西の本州・四国・九州に自生する常緑低木。秋に淡黄褐色の花が咲く。葉の裏面は銀色の鱗状毛が密生し、褐色の鱗状毛が混じる。果実は長楕円形で、翌年の5〜6月に赤く熟す。良く枝分かれし短い枝が棘になる。
ナワシログミ(苗代茱萸)・実
ナワシログミ(苗代茱萸)・実
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果期:翌年4〜6月【グミ科】 ナワシログミは秋(10〜11月)に花が咲き、果実は翌年の初夏、稲の苗代の時期に赤っぽく熟す。食用にはなるが美味とは言えない。葉は硬い質感で、葉の縁は波打ち、葉の裏は光沢のない白っぽい鱗状に褐色の斑点が点在する。

ネムノキ(合歓木)・花
ネムノキ(合歓木)・花
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花期:6月〜9月【マメ科】 本州・四国・九州に自生する落葉小高木。別名ネム、ネブ。小枝の先に散形状にピンクの花を付け、日没前に葉が閉じる頃に咲く。ピンク色の毛は伸びた雄しべ。葉は2回偶数羽状複葉で互生し、夕方になると葉が閉じる。葉や樹皮を乾燥させたものを合歓皮という。
ネムノキ(合歓木)・実
ネムノキ(合歓木)・実
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果期:10月頃【マメ科】 ネムノキの果実は豆果で、長さ10cm程度の広線形。中には10数個の種子が入る。ネムノキの葉は、夜になると眠るかのように自分で閉じる。名前の由来もここから。薬効は利尿・強壮・鎮痛・精神安定など。

ネズミモチ(鼠黐)・花
ネズミモチ(鼠黐)・花
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花期:6月【モクセイ科】 ネズミモチは、別名タマツバキと呼ばれる常緑低木〜小高木。6月頃新枝の先に円錐花序を出し、白色の小さな花を密に咲かす。花冠は筒形で先端は深く4裂に、雄しべ2個、雌しべ1個。果実は長楕円形で、晩秋に紫黒色に熟す。葉は厚く革質で光沢がある。
ネズミモチ(鼠黐)・実
ネズミモチ(鼠黐)・実
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果期:10〜12月【モクセイ科】 ネズミモチの果実は、長さ8〜10mm程度の棒状楕円形、初期は緑色で後に表面に粉をふき12月頃には紫黒色に熟する。完熟した果実は日干しして民間薬として利用。葉は厚く革質で光沢がある。

ニガイチゴ(苦苺)・花
ニガイチゴ(苦苺)・花
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花期:4月〜5月【バラ科】 本州・四国・九州に分布する落葉低木。春に冬芽から伸びた枝先に、白い花を1個咲かす。葉は単葉で互生。葉裏の葉脈上に棘があり、また枝にも細かい刺が多くある。実は夏に赤く熟し甘いが、種子は苦みがある。
ニガイチゴ(苦苺)・実
ニガイチゴ(苦苺)・実
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果期:6〜7月【バラ科】 ニガイチゴの果実は、小核果が集まった球形の集合果(径約10mm)で、赤く熟し食用になる。「苦苺」の名前は、小核に苦味があることに由来。ニガイチゴの葉は、両面共無毛で表側は光沢をもつのが特徴。

ノリウツギ(糊空木)・花
ノリウツギ(糊空木)・花
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花期:7月〜9月【アジサイ科】 北海道、本州、四国、九州に分布する落葉低木。葉は単葉で対生。葉縁は低い鋸歯がある。枝先に白色の小さな両性花を円錐状に咲かし、その中に花弁4枚の装飾花が混じる。名前は、樹液が和紙を漉く際の糊に利用された事に由来。
ノリウツギ(糊空木)・実
ノリウツギ(糊空木)・実
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果期:10〜11月【アジサイ科】 北海道、本州、四国、九州に分布する落葉低木。花後にできる楕円形の果実は、秋に茶褐色に熟す。花の周りの白い装飾花は、果実が熟す頃まで枝に残り淡いピンク〜褐色に色づく。

オガタマノキ(招霊ノ木)・花
オガタマノキ(招霊ノ木)・花
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花期:2月〜4月【モクレン科】 本州の関東南部以西の太平洋側・四国・九州に自生する常緑高木。枝先の葉腋に1個の花を付け、強い芳香があり花被片は12枚。昔から神前の供え物として使われ、名前も招霊(おぎたま)に由来。揚羽蝶の仲間のミカドアゲハの幼虫の食草。
オガタマノキ(招霊ノ木)・実
オガタマノキ(招霊ノ木)・実
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果期:秋【モクレン科】 オガタマノキは、昔から神前の供え物として使われ、名前も招霊(おぎたま)に由来。揚羽蝶の仲間のミカドアゲハの幼虫の食草。高知市の3箇所がミカドアゲハおよびその生息地として国の特別天然記念物に指定。

オオヤエクチナシ(大八重梔)・花
オオヤエクチナシ(大八重梔)・花
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花期:6月〜7月【アカネ科】 オオヤエクチナシはクチナシの園芸品種で、大輪の八重咲き、咲き始めは純白。別名セイヨウヤエザキクチナシ。果実はクチナシとはかなり異なる独特の形状で、一見トウガラシを想起させる。
オオヤエクチナシ(大八重梔)・実
オオヤエクチナシ(大八重梔)・実
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果期:10〜12月【アカネ科】 オオヤエクチナシはクチナシの園芸品種。大輪の八重咲きで咲き始めは純白。別名セイヨウヤエザキクチナシ(ガーデニア)。果実はクチナシとはかなり異なる独特の形状で、一見トウガラシを想起させる。

ルリミノキ(瑠璃実ノ木)・花
ルリミノキ(瑠璃実ノ木)・花
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花期:5〜6月【アカネ科】 ルリミノキは、樹高1〜1.5m程度になる常緑低木。別名ルリダマノキ。葉は単葉で対生。葉腋に数個の花からなる短い集散花序をつける。果実は球形で、11〜12月にきれいな青〜瑠璃色に熟す。
ルリミノキ(瑠璃実ノ木)・実
ルリミノキ(瑠璃実ノ木)・実
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果期:11〜12月【アカネ科】 ルリミノキは、低木ではあるが直立する樹形が特徴的。果実は球形の核果で、美しい青〜瑠璃色に熟す。葉(長さ8〜15cm)は革質で裏面脈上に僅かに毛がある。類似品種サツマルリミノキは葉裏や枝に毛が多く、葉面の凹凸がやや著しい。

リョウブ(令法)・花
リョウブ(令法)・花
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花期:7月〜9月【リョウブ科】 日本全国に分布する落葉高木。別名ハタツモリ。葉は単葉で互生。夏に枝先に総状花序を円錐状に出し、白い小さな花を沢山咲かす。果実は朔果で、毛が密生し褐色に熟す。中には黒い種子が多数ある。
リョウブ(令法)・実
リョウブ(令法)・実
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果期:10〜11月【リョウブ科】 日本全国に分布する落葉高木。葉は長い倒卵形で枝先に集まって付く。花後には穂状に果実ができ、秋に熟して褐色になる。果実は朔果で毛が密生し、中には多数の黒い種子が存在する。

サカキ(榊)・花
サカキ(榊)・花
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花期:6月【ツバキ科】 サカキはアジア原産の常緑小高木。花が4個ほど集まり、下向きに咲く。花弁は5枚で白い。葉は厚めで光沢がある。類似種のヒサカキと区別する為にホンサカキと呼ぶ事もある。神事の玉串として神前に供えられる。
サカキ(榊)・実
サカキ(榊)・実
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果期:秋【ツバキ科】 サカキは、秋に黒い液果を付ける。この実は野鳥の餌にもなり、繁殖は実生(ミショウ)による。類似種のヒサカキと区別する為にホンサカキと呼ぶ事もある。神事の玉串として神前に供えられる。

サクランボ・花
サクランボ・花
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花期:5月【バラ科】 有史以前から食用にされ、別名は桜桃(オウトウ)。瑞々しい美味しい果実に負けず劣らず、白〜薄桃色の綺麗な5弁花を咲かせる。サクランボは馴染み深いソメイヨシノとは別品種のセイヨウミザクラ(西洋実桜)の実。樹木を指す場合は、桜桃の木という。
サクランボ・実
サクランボ・実
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果期:5月頃【バラ科】 サクランボは有史以前から食べられていたそうで、果樹であるミザクラ(実桜)の品種数は1,000種以上とされている。サクランボの花期および果期は品種により異なり、上記時期は筆者の畑のサクランボのもの。

サンショウ(山椒)・花
サンショウ(山椒)・花
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花期:4月〜5月【ミカン科】 サンショウは枝にトゲをもつ落葉低木で、春に葉腋部分に緑黄色の小さな花を多数つける。葉は互生する奇数羽状複葉で11〜19枚の小葉よりなる。小葉は揉むと得意な香りがする。若葉を魚の刺身や筍料理などに添えて食用・香辛料、また果実を薬用に。
サンショウ(山椒)・実
サンショウ(山椒)・実
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果期:9〜10月【ミカン科】 サンショウの雌花は、球果が結実し果皮には芳香がある。初め緑色であるが、熟して赤褐色になり、裂開すると中から黒い光沢をもつ球形の種子が出てくる。葉を揉むと山椒の香りがある。果実は香辛料に、若葉は山菜に利用される。


サルスベリ(百日紅)・花
サルスベリ(百日紅)・花
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花期:7月〜9月【ミソハギ科】 中国南部原産の落葉中高木。枝先に円錐花序を付け、萼は球形で6裂、紅色または白色の6弁花。木の幹が大きくなるにつれ古い樹皮が剥がれ落ち、新しい樹皮が現れる。新しい樹皮は表面がすべすべした状態になっており名前の由来にもなっている。
サルスベリ(百日紅)・実
サルスベリ(百日紅)・実
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果期:10〜11月頃【ミソハギ科】 サルスベリの新しい樹皮は表面がすべすべした状態になっており名前の由来にも。繁殖は実生(みしょう)または挿し木による。果実は円いさく果で、種子には翼がある。

サザンカ(山茶花)・花
サザンカ(山茶花)・花
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花期:7月〜9月【ミソハギ科】 中国南部原産の落葉中高木。枝先に円錐花序を付け、萼は球形で6裂、紅色または白色の6弁花。木の幹が大きくなるにつれ古い樹皮が剥がれ落ち、新しい樹皮が現れる。新しい樹皮は表面がすべすべした状態になっており名前の由来にもなっている。
サザンカ(山茶花)・実
サザンカ(山茶花)・実
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果期:10〜11月頃【ミソハギ科】 サルスベリの新しい樹皮は表面がすべすべした状態になっており名前の由来にも。繁殖は実生(みしょう)または挿し木による。果実は円いさく果で、種子には翼がある。

センダン(栴檀)・花
センダン(栴檀)・花
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花期:5月〜6月【センダン科】 四国・九州・沖縄に分布する成長の早い落葉高木。別名オウチ(楝)やアミノキ。若枝の葉腋から花茎を出し、淡紫色の5弁花を多数円錐状に咲かす。葉は2〜3回奇数羽状複葉で互生。秋には黄褐色の果実ができ、ヒヨドリなどの野鳥の餌に。栴檀は双葉より芳し(諺)
センダン(栴檀)・実
センダン(栴檀)・実
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果期:8〜12月【センダン科】 センダンは、秋には黄褐色の果実ができ、ヒヨドリなどの野鳥の餌になる。果実はサポニンを多く含むため、人や犬が食べると中毒を起こす。「栴檀は双葉より芳し」(諺)

センリョウ(千両)・花
センリョウ(千両)・花
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花期:11月〜1月【センリョウ科】 中部地方以南の本州・四国・九州に自生する常緑小低木。夏に、枝先に黄緑色の花を短い穂状に付ける。年始の縁起物として利用。葉の上に実(朱赤色に熟す)をつける。葉は単葉で対生し、革質で光沢がある。実が黄色のキミノセンリョウは園芸品種。
センリョウ(千両)・実
センリョウ(千両)・実
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果期:10月〜2月【センリョウ科】 センリョウの果実は、赤く径5〜7mmの球形の核果で、冬に熟す。類似種に果実が黄色く熟すキミノセンリョウがある。夏に咲く花は、薄黄色〜黄緑色で花弁は存在なく、目立たない状態。

シキミ(樒)・花
シキミ(樒)・花
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花期:3月〜4月【シキミ科】 宮城県以南の本州・四国・九州に分布する常緑小高木。枝葉を仏事に用いる(花柴・花榊)。葉腋に直径2cm程度の黄白色の花を咲かす。果実は星状で秋に熟す。特に実や種子に毒成分(シキミン、イリシン、アニサチン)が多い。葉から線香や抹香を作る。
シキミ(樒)・実
シキミ(樒)・実
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果期:7〜9月【シキミ科】 シキミの葉から線香や抹香を作ったり、イボや眼病の民間療法に利用。筆者の地域で夏季にヤイロチョウ(八色鳥)がやって来るが、シキミの果実が餌になるという話を聞いた事がある。

シリブカガシ(尻深樫)・花
シリブカガシ(尻深樫)・花
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花期:9月〜10月【ブナ科】 近畿以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木で高さ10〜15m程度に育つ。ブナ科では例外的に秋に花を付け、淡黄色の花穂を斜め上向き咲かす。翌秋にドングリ(団栗)が実る。和名はドングリの底部が凹んでいることに由来。
シリブカガシ(尻深樫)・実
シリブカガシ(尻深樫)・実
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果期:翌年秋【ブナ科】 ドングリ(堅果)が実る樹木の一種であるが、秋(9〜10月頃)に開花する事が大きな特徴。果実は翌年の開花期以降に熟すため、緑色のドングリと花を同時に見る事が可能。熟したドングリは表面が蝋状の物質で覆われている。

シロダモ(白だも)・花
シロダモ(白だも)・花
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花期:10月〜11月【クスノキ科】 本州の宮城県以西、四国、九州、沖縄などの暖地の山野で普通に見られる常緑小高木。雌雄異株で、翌年の秋に実が赤く熟すため、雌株では同時期に赤い実と黄緑色の小花が群がっているのが見られる。葉は単葉で互生。葉縁は全縁。
シロダモ(白だも)・実
シロダモ(白だも)・実
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果期:秋(翌年)【クスノキ科】 シロダモの材は、建築や薪炭などに利用される。また種子から「ツヅ油(シロダモ種油)」が採れ蝋燭の原料に用いられるそうです。別名にタマガラ、シロタブ、オキノミノキなど。近縁種に「イヌガシ」がある。

シロヤマブキ(白山吹)・花
シロヤマブキ(白山吹)・花
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花期:4月〜5月【バラ科】 中国・台湾原産、樹高1〜2mの落葉低木でヤマブキに似る。花は白色4弁で、花の下に副萼がつく。葉は単葉で互生する。シロヤマブキの果実は痩果(そうか)で、1つの花に黒色の実を4個ずつつけ、翌春まで残ることがある。環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定。
シロヤマブキ(白山吹)・実
シロヤマブキ(白山吹)・実
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果期:9〜10月【バラ科】 シロヤマブキの果実は痩果(そうか)で、長さ約7mmの楕円形。一つの花に4個の果実を付け、果皮は黒色で光沢がある。果実は翌年の春まで残る事が多く、花と同時に見られる。葉はヤマブキと異なり対生する。

シュロ(棕櫚)・花
シュロ(棕櫚)・花
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花期:4月〜6月【ヤシ科】 南九州原産の常緑高木で、雌雄異株。春・初夏に葉間から大きな肉穂花序を出し、淡黄色の6弁花を密に咲かす。幹の繊維は耐水性があり、箒(ほうき)や縄などに利用。当地では、葉の部分を適当な長さに切断・加工し、枝付きの状態で蝿・蜘蛛タタキなどに利用。
シュロ(棕櫚)・実
シュロ(棕櫚)・実
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果期:11〜12月【ヤシ科】 南九州原産の常緑高木。春・初夏に葉間から大きな肉穂花序を出し、淡黄色の6弁花を密に咲かす。果実は液果で扁球形、晩秋に熟して緑黒色になる。昔、筆者の地域では枝葉を加工して蠅叩きに利用。

スミカン(酢蜜柑)・花
スミカン(酢蜜柑)・花
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花期:4月〜5月【ミカン科】 スミカンはミカン科の常緑低木〜中高木。当地では別名モチユ(餅柚)、ブシュカンなどと呼ばれ、旬の魚メジカ(新子)など美味しい魚料理に欠かせない存在となっている。春に白い花をつけ、果実は晩秋に熟すが、メジカなど旬の魚には青い実の状態の物を輪切りにして、果汁を利用する。
スミカン(酢蜜柑)・実
スミカン(酢蜜柑)・実
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果期:7〜11月【ミカン科】 スミカンの果実は5月頃に結実し、地元高知県では6〜7月頃に青い果実を収穫し、新鮮なメジカ(マルソウダと呼ばれるサバ科の鰹の仲間)の刺身に、スミカンの果汁と摺り下ろした外皮(香りが良い)に醤油を適量加え食べるのが、この時期最高の魚料理です。

シャリンバイ(車輪梅)・花
シャリンバイ(車輪梅)・花
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花期:4月〜6月【バラ科】 シャリンバイは、東北南部〜沖縄の海岸近くに自生する常緑低木・小高木。白〜淡紅色の5弁の花(両性花)を付け、微香を放つ。花は梅の花に似る。秋に球形のナシ状果を付け、果実は黒紫色に熟す。公園樹・街路樹・庭木などとして利用。
シャリンバイ(車輪梅)・実
シャリンバイ(車輪梅)・実
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果期:10〜11月【バラ科】 シャリンバイの花後に球形の果実ができ、秋になると黒紫色に熟し、表面は白い粉をかぶる。果実はブルーベリーに似ているが食用にはならない。葉は枝先に車輪状に集まって付く。

タラノキ(たらの木)・花
タラノキ(たらの木)・花
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花期:8月〜9月【ウコギ科】 北海道・本州・四国・九州に分布する落葉小高木。茎の頂に大形の円錐花序を付け、白色の小さな5弁花を多数咲かす。葉は互生の2回羽状複葉。新芽はたらのめ・タランボと呼ばれ、春の味覚として食される。栄養価も非常に高く「山のバター」と呼ばれる。
タラノキ(たらの木)・実
タラノキ(たらの木)・実
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果期:9〜10月【ウコギ科】 タラノキは花後、直径約3mmの球形の液果を結び、秋に黒く熟す。果実はヒヨドリなどの野鳥が好んで食べる。種子は5個で長さは約2mm。タラノキの樹皮や根皮は、薬用としても利用される。

トベラ(扉)・花
トベラ(扉)・花
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花期:5月頃【トベラ科】 トベラは、本州の関東以西、四国、九州の海岸地方に自生する常緑低木。庭木や公園樹にも。雌雄異株。花は白から黄色に変化し、芳香がある。果実(朔果)は球形で11〜12月に熟すと3裂し、赤い粘液が付着した種子を多数露出。ヒヨドリなどの野鳥の餌になる。茎・葉・根に著しい臭気を持つ。
トベラ(扉)・実
トベラ(扉)・実
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果期:11〜12月【トベラ科】 トベラは雌雄異株で、花後にできる果実は直径1.5cm程の球形・刮ハで、黄色く熟すと3裂し赤い粘り気のある種子が多数姿を現す。この粘り気のある種子を野鳥が好む。公害に強く街路樹としても植栽される。枝葉は薬用に。

トキワガマズミ(常盤莢迷)・花
トキワガマズミ(常盤莢迷)・花
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花期:3〜4月【レンプクソウ科】 樹高2〜5mに育つ常緑低木で、観賞用の栽培品種。別名ビブルヌム・ティヌス 。花序は散房花序で、枝と苞と咢は赤紫色。花には香がある。秋に卵円形の青紫色の果実が付く。地中海地方原産。
トキワガマズミ(常盤莢迷)・実
トキワガマズミ(常盤莢迷)・実
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果期:10〜11月【レンプクソウ科】 樹高2〜5mに育つ常緑低木で、観賞用の栽培品種。花序は散房花序で、枝と苞と咢は赤紫色。花には香がある。秋に卵円形の青紫色の果実が付く。果実は生け花や切り花などに利用される。

トキワサンザシ(常磐山査子)・花
トキワサンザシ(常磐山査子)・花
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花期:5月〜6月【バラ科】 西アジア原産の帰化植物で常緑低木。短い枝には鋭い棘がある。枝先に、散房状に白い小さな5弁花を多数付ける。果実は10月頃に鮮紅色に熟し、冬期に野鳥が食べに良く来る。庭木として広く植栽されている。類似種にタチバナモドキがある。
トキワサンザシ(常磐山査子)・実
トキワサンザシ(常磐山査子)・実
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果期:10〜11月【バラ科】 西アジア原産の帰化植物で常緑低木。短い枝には鋭い棘がある。枝先に、散房状に白い小さな5弁花を多数付ける。果実は偏平な球形で秋に鮮紅色に熟す。庭木として広く植栽されている。

トサミズキ(土佐水木)・花
トサミズキ(土佐水木)・花
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花期:3月〜4月【マンサク科】 高知県の一部の山地に自生する落葉低木。庭木として全国各地で植栽。葉より先に淡黄色5弁の花を7〜10個下向きにつける。葯は暗赤色。葉は単葉で互生し、葉身は卵円形で先が尖り縁には鋸歯あり。類似品種にコウヤミズキ、キリシマミズキ、ヒュウガミズキが存在する。
トサミズキ(土佐水木)・実
トサミズキ(土佐水木)・実
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果期:10〜11月【マンサク科】 トサミズキの果実(朔果)「は、秋に褐色に熟し、2裂して中から光沢のある細長い種子(黒色)を出す。筆者の庭にもトサミズキの樹木があるが、花の後にでてくる葉(若葉)は非常に美しい。

ツバキ(椿・海柘榴)・花
ツバキ(椿・海柘榴)・花
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花期:冬〜春【ツバキ科】 青森県以南の本州・四国・九州に分布する常緑高木。日本に自生するのは、ヤブツバキとユキツバキの2系統。園芸品種は数百種類が存在。椿は利用価値が高く、幹は建材や木炭に、種子から取れるツバキ油は頭髪用に、葉には止血作用があり、乾燥させた花は健康茶として利用。
ツバキ(椿・海柘榴)・実
ツバキ(椿・海柘榴)・実
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果期:夏〜秋【ツバキ科】 ヤブツバキの果実は直径4〜5cm程度、熟すと3裂し大きな種子が見えるが、その中にも小型の種子がある。椿の繁殖は実生以外に挿し木や接ぎ木も、特に園芸種では後者が主。

ツゲ(黄楊,柘植)・花
ツゲ(黄楊,柘植)・花
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花期:3〜4月【ツゲ科】 ツゲは東北中部〜沖縄の暖かい地域に分布する常緑低木。緻密で重厚な細工物の材木として重宝され、櫛・印鑑・算盤・将棋の駒などに利用。雌雄同株で、春に淡黄色の小さな花弁のない花を咲かす。
ツゲ(黄楊,柘植)・実
ツゲ(黄楊,柘植)・実
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果期:9〜10月【ツゲ科】 ツゲの果実は楕円形の刮ハ。3個の花柱が角状に残る。黒く堅い光沢がある種子が2個入った室が3つでき、秋に果実が熟して裂け種を放出する。、葉には光沢があり、倒卵型でやや厚みのある葉が対生する。

ウメ(白梅)・花
ウメ(白梅)・花
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花期:2月〜4月【バラ科】 中国原産の落葉小高木。初春、葉に先立って香り高く花を咲かす。梅アンズの近類種で、果実を利用する豊後系(肥後系)ではアンズとの交配で果実を大きくしているとの事。300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。
ウメ(白梅)・実
ウメ(白梅)・実
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果期:6月頃【バラ科】 梅の果実は、幅広く利用されており、此方でも毎年6月頃に収穫した梅を、梅干しや焼酎漬け、梅酢、梅肉などとして重宝している。特に梅干しは天日干しの過程を経たものを毎日食べている。

ウラジロガシ(裏白樫)・花
ウラジロガシ(裏白樫)・花
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花期:5月〜6月【ブナ科】 ウラジロガシは20m以上に成長する常緑広葉樹。葉の裏面が粉白色で雌雄同株。葉は単葉で互生し、葉縁は部分的に鋭い鋸歯あり。春に雌雄別々の花が咲く。雄花は黄緑色で3〜6本の雄しべがあり、雌花は暗紫色で雄花より高位置に3〜4個が集まり上向きに咲く。
ウラジロガシ(裏白樫)・実
ウラジロガシ(裏白樫)・実
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果期:開花翌年10〜11月【ブナ科】 ウラジロガシは20m以上に成長する常緑広葉樹。葉の裏面が粉白色で雌雄同株。ドングリは長さ1.5〜2cmの卵形〜楕円形。殻斗(帽子部分)は5〜6層の横縞があり細かな毛が密生。ドングリが熟すのは開花翌年の秋。

ヤマハゼ(山黄櫨)・花
ヤマハゼ(山黄櫨)・花
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花期:5月〜6月 【ウルシ科】 東海以西の本州・四国・九州に分布する落葉小高木で、雌雄異株。初夏に葉腋から円錐花序を出し、雄花は萼5裂、花弁5枚、雄しべ5つ。葉は秋には綺麗に紅葉するが、有毒植物で特に樹液に触れると皮膚炎に。なお、ロウソクの蝋を採取するのは近似別種のリュウキュウハゼ。
ヤマハゼ(山黄櫨)・実
ヤマハゼ(山黄櫨)・実
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果期:夏〜秋【ウルシ科】 ヤマハゼは雌雄異株で、初夏に淡黄色の小さな花を多数咲かす。核果はゆがんだ扁球形で、夏の緑色から秋に熟すと黄褐色になる。ヤマハゼの核果は無毛であるが、近縁種のヤマウルシは短剛毛がある。に。なお、ロウソクの蝋を採取するのは近似別種のリュウキュウハゼ。

ヤマモモ(山桃)・花
ヤマモモ(山桃)・花
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花期:4月〜5月【ヤマモモ科】 関東南部・福井県以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木で雌雄異株。春に葉の脇から花穂を出し目立たない小型の花を付ける。雄の木に咲く雄花は黄〜赤っぽい褐色の穂状。雌の木に咲く雌花は黄緑色で直立する。高知県の県花。
ヤマモモ(山桃)・実
ヤマモモ(山桃)・実
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果期:6月頃【ヤマモモ科】 ヤマモモは雌雄異株で、果実は初夏に熟す。果実は球形で暗赤色、表面に粒状突起が密生する。収穫期と梅雨が重なることが多く、収穫のタイミングが難しい果実である。松ヤニ風な独特の味がある。果実は日持ちがしない。

ユスラウメ(山桜桃梅)・花
ユスラウメ(山桜桃梅)・花
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花期:4月〜5月【バラ科】 中国原産の落葉低木で、樹高2〜3mになる。春に桜に似た白色〜淡紅色の5弁花を咲かす。葉は単葉で互生し、秋に紅葉した葉も美しい。葉縁は不整の鋸歯あり。6月頃サクランボに似た小振りで球形の赤い実を付ける。果実は生食、果実酒などに利用されます。薬効は消化促進。
ユスラウメ(山桜桃梅)・実
ユスラウメ(山桜桃梅)・実
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果期:6〜7月【バラ科】 ユスラウメの果実は生食、果実酒などに利用され、薬効は消化促進。 冬期、日当たりの良い場所にあるユスラウメの紅葉した葉の近くで、越冬中のツマグロキチョウ(秋型)がいるのを見掛けることがある。

ユズ(柚子)・花
ユズ(柚子)・花
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花期:5月〜6月【ミカン科】 中国原産の常緑小高木。枝に棘があり、初夏に薄紫を帯びた白い5弁花を付ける。高知県の馬路村や北川村は日本有数の産地。成長が遅く「桃栗3年、柿8年、ユズの大馬鹿18年」などと言われてる。また柚子には食欲増進、疲労回復、血管の老化予防や血行をよくする物質が含まれる。
ユズ(柚子)・実
ユズ(柚子)・実
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果期:10〜11月【ミカン科】 ユズ(柚子)の果実は10〜11月頃に熟す。種子から育てる実生柚子は、酸味も香りも強く、また樹木の棘も鋭い。柚子は果汁、果肉、果皮、種子とほぼ果実全体を食材や美容、医療などに利用される。

ユズリハ(楪、譲葉)・花
ユズリハ(楪、譲葉)・花
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花期:5月〜6月【ユズリハ科】 福島県以西の本州・四国・九州に自生する雌雄異株の常緑高木。庭木として植栽され、10m程の高さに成長。葉腋から総状花序を出し、緑黄色の花を咲かす。葉は単葉で互生し、枝先に集まる。葉柄が赤く目立つ事から正月の飾り物として利用。名前は葉の新旧の入れ替わりが著しい事に由来。
ユズリハ(楪、譲葉)・実
ユズリハ(楪、譲葉)・実
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果期:10〜11月【ユズリハ科】 ユズリハは雌雄異株で、花には雄花と雌花があり、雌花の後には果実ができる。果実は10〜11月に熟し黒褐色になる。熟した果実は、一見ブルーベリーのように見えるが、有毒物質を含み食べられない。

マルバウツギ(丸葉空木)・花
マルバウツギ(丸葉空木)・花
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花期:4月〜5月【ユキノシタ科】 枝先に円錐花序を形作り、白色の5弁花を多くつける落葉低木。マルバウツギをアジサイ科に分類している文献も。花の大きさは1cm程度で、同じユキノシタ科のウツギの中では小さい方である。近縁種として、同じユキノシタ科のウツギ、ヒメウツギ、ノリウツギ、ガクウツギなどがある。
マルバウツギ(丸葉空木)・実
マルバウツギ(丸葉空木)・実
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果期:10〜11月【ユキノシタ科】 マルバウツギは、雌雄同株の落葉低木。別名はツクシウツギ。果実は直径3mm程度の椀形の朔果で、星状毛が密生し萼片と花柱が残る。ウツギに比べ、花・果実共に一回り小さい。葉脈は凹んで良く目立つ。


ウツギ(空木)・花
ウツギ(空木)・花
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花期:4月〜5月【ユキノシタ科】 ウツギは日本全国の山野に見られる落葉低木。5弁の白い花を咲かす。別名はウノハナ(卯の花)。葉は単葉で対生し、葉縁は微細な鋸歯あり。茎が中空のため空木と呼ばれる。ウツギの仲間にはマルバウツギ、コガクウツギなど多くの種類が存在。
ウツギ(空木)・実
ウツギ(空木)・実
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果期:10〜11月【ユキノシタ科】 ウツギは、北海道〜九州の日当たりの良い林縁等に分布する落葉低木。果実は褐色の刮ハ(直径4〜6mm)で椀形。花柱が残り、熟すと3〜4裂し小さな種子を多数出す。対生する葉は綺麗に並び、一見羽状複葉のように見える。

ヤマハギ(山萩)・花
ヤマハギ(山萩)・花
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花期:7〜9月【マメ科】 紅紫色の蝶形花冠を、葉脈から長く伸びた枝に総状花序につける、マメ科の落葉低木。上部で枝分かれするが、ミヤギノハギ(宮城野萩)のように枝は垂れない。地上部は冬に枯れ、春に新芽を伸ばして繁殖。薬草としては根を日干ししたものを用いて、女性の目眩やのぼせに効能。
ヤマハギ(山萩)・実
ヤマハギ(山萩)・実
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果期:9〜10月【マメ科】 ヤマハギは、北海道〜九州の温帯に自生する落葉低木。秋にできる果実は斜め倒卵形(わずかに扁平)の豆果で網状脈がある。種子の長さは3〜4o。葉は三出複葉、初め有毛、成葉は無毛または伏毛が残る。


ギンヨウアカシア・花
ギンヨウアカシア・花
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花期:3月頃【マメ科】 別名ハナアカシアと呼ばれる常緑高木。初春に黄色の花を総状花序につける。葉は偶数羽状複葉、葉色は銀灰色で観賞価値が高い。呼び名ミモザはマメ科アカシア属花卉の俗称。同属にフサアカシアがあるが、葉や花の大きさ、香りの有無で区別可能。
アーモンド(Almond)・花
アーモンド(Almond)・花
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花期:3月〜4月【バラ科】 アーモンドはアジア西南部原産の落葉高木。和名はヘントウ(扁桃)、ハタンキョウ(巴旦杏)など。花は白〜桃色の5弁花で桃の花に似ており、葉よりも先に付ける。花柄が非常に短く、枝に沿うように花を付ける。果実の仁の部分を食用にするナッツの類。

アオギリ(青桐)・花
アオギリ(青桐)・花
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花期:6〜7月【アオイ科】 中国原産の落葉高木で樹皮が緑色。花は5弁で黄白色の小さな花が群生。枝先に円錐花序を出す。1つの花序に雌花と雄花が混在。葉は単葉で互生し、大形で長い柄がある。果実の形状は、初期5本の鞘が垂れ下がったような形で、終盤には内側が裂開して舟形に。
バイカウツギ(梅花空木)・花
バイカウツギ(梅花空木)・花
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花期:5〜6月【ユキノシタ科】 本州・四国・九州に分布する落葉低木。初夏、小枝の先に総状集散花序を出し、真っ白な4弁花を複数咲かす。花は芳香を放つ。果実は秋に灰緑色に熟す。葉は単葉で対生し、葉縁には低い鋸歯がある。山地に自生すると共に庭木にもなる。八重咲きの園芸品種もある。

ボケ(木瓜)・花
ボケ(木瓜)・花
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花期:3〜5月【バラ科】 中国原産の落葉低木。春に白色、鮮紅色、淡紅色、紅白などの短い柄のある花を咲かす。木の幹は滑らかだがトゲ状の小枝を持つ。果実は長さ10cm程度の楕円体。ボケの果実とホワイトリカーで薬用酒も。生薬名は木爪(もっか)。
ドウダンツツジ(燈台躑躅)・花
ドウダンツツジ(燈台躑躅)・花
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花期:4月〜5月【ツツジ科】 ドウダンツツジは、四国の山地に自生する落葉低木。花は散形花序で白く釣り鐘形。葉は単葉で互生し、枝の先端に輪生状に集まる。菱形の葉は10〜12月に美しく紅葉。花は白色だけでなく赤色や縞模様の入る品種もある。別名「満天星躑躅」。

フジツツジ(藤躑躅)・花
フジツツジ(藤躑躅)・花
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花期:3月〜5月【ツツジ科】 フジツツジは、オンツツジ(雄躑躅)に比べ枝葉が繊細な事から、別名メンツツジ(雌躑躅)とも呼ばれる半常緑低木。枝先に1〜3個、淡紅紫色の美しい花を咲かす。花の裂片上側に濃桃色の斑点模様(ブロッチ)がはいる。雄しべ(5本)は長く伸び先端は上に曲がる。紀伊半島以西の本州・四国・九州の日当たりの良い里山に自生。
ガクウツギ(額空木)・花
ガクウツギ(額空木)・花
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花期:5月〜7月【ユキノシタ科】 ガクウツギは、関東以西の本州太平洋側、四国、九州の山地に自生する落葉低木で、コガクウツギと共にアジサイ属ユキノシタ科に属する。花は散房花序で枝の先端に咲く。縁には萼の変化した装飾花があり、萼片は3片。別名コンテリギ(紺照木)。

ガンピ(雁皮)・花
ガンピ(雁皮)・花
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花期:5月〜6月【ジンチョウゲ科】 静岡県以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木。別名はカミノキ。枝先に頭状花序を出し淡黄色の花をつける。葉は単葉で互生する。葉の表面は濃緑色で、裏面は白緑色。奈良時代から製紙原料として用いられ、繊維は楮の3分の1程度。桜に似た樹皮。
ハクモクレン(白木蓮)・花
ハクモクレン(白木蓮)・花
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花期:4月〜5月【モクレン科】 ハクモクレンは、モクレン(木蓮)の近縁種で中国原産の落葉高木。春に、葉に先立って枝先に香りの強い白色の大きな6弁花を咲かす。樹高は5〜15mになる。葉は単葉で互生し、葉の表面は緑色で少し光沢や粗毛がある。同じモクレン科の「こぶし」の花は、本種に比べ花びらの幅が狭い。

ハマヒサカキ(浜姫榊)・花
ハマヒサカキ(浜姫榊)・花
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花期:10月〜12月【モッコク科】 千葉県以西の本州、四国、九州に分布する常緑小高木。別名イソシバ。海岸沿いに多く、葉は光沢があり類似種のヒサカキより丸く分厚い。雌雄別株。果実は液果で、直径約5mmほどの球形。1年掛けて熟し、11〜12月に黒紫色になる。
ハナモモ(花桃)・花
ハナモモ(花桃)・花
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花期:3月〜4月【バラ科】 ハナモモは中国原産の落葉低木。花を観賞するために改良された桃。桃の節句(雛祭り)の装飾に利用。ハナモモには食用には適さない小さな実が成る(食用の桃は実モモ)。花の色は赤、ピンク、白、紅白混じりなど。挿し木でも増える。雛祭りの歌に登場する「桃の花」は、この花桃。

ハナザクロ(花石榴)・花
ハナザクロ(花石榴)・花
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花期:6月〜7月【ザクロ科】 地中海原産のザクロの園芸品種で、落葉小高木。別名ヤエザクロ(八重石榴)。葉腋から短い花柄を出し、6裂した分厚い萼を突き破って直径3〜4cmの朱赤色の八重の花を咲かす。葉は長楕円形で対生する。一重咲きをミザクロと呼ぶ。
ヒメコウゾ(姫楮)・花
ヒメコウゾ(姫楮)・花
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花期:4月〜5月【クワ科】 本州・四国・九州に分布する雌雄同株の落葉低木。新枝の上部にウニのような赤紫色の雌花を、下部には雄花が付く。コウゾ(楮)を本種とカジノキとの雑種とする説と、本種をコウゾの別名とする説あり。和紙の原料としても有名。初夏になる赤い粒状の果実は食用に。

ヒメリンゴ(姫林檎)・花
ヒメリンゴ(姫林檎)・花
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花期:4月頃【バラ科】 中国原産の落葉高木で、別名イヌリンゴ。 花は最初はピンクで、満開時には白くなる。果実は球形で、秋に熟すと黄色から紅色に変化する。 小さな林檎で、食べられるが酸っぱい。葉は楕円形で、鋸歯がある。
ヒメウツギ(姫空木)・花
ヒメウツギ(姫空木)・花
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花期:5月〜6月【アジサイ科】 ヒメウツギは、関東以西の本州、四国、九州に分布する日本固有種の落葉低木。やや下向きの白い5弁の花を多数咲かす。葉は単葉で対生する。葉の先端は長くとがり、基部は広い楔形または円形、縁は細鋸歯。果実は刮ハ。耐寒性、耐暑性共に高く、害虫に強い。

ヒメユズリハ(姫譲葉)・花
ヒメユズリハ(姫譲葉)・花
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花期:5月頃【ユズリハ科】 福島県以南の本州・四国・九州に分布する常緑小高木。雌雄異株。葉柄がきれいな赤に色づかない。前年枝の葉腋から総状花序を出し、花は花序枝の上部に纏まって付く。雄花は長さ3mm程の柄があり花弁はない。雌花には小さな萼片が数個ある。果実は秋に黒紫色に熟す。
イヌガヤ(犬榧)・花
イヌガヤ(犬榧)・花
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花期:4月〜5月【イチイ科】 イヌガヤは岩手県以南の本州・四国・九州に分布する常緑小高木。雌雄異株。葉の裏面に、幅広の2本の気孔線(灰白色)がある。写真は11月中旬に撮影した雄花の蕾で、前年枝の葉腋に沢山付いている。球状の種子は翌年の秋に赤褐色に熟す。葉先は短く急に尖る。

イロハモミジ(いろは紅葉)・花
イロハモミジ(いろは紅葉)・花
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花期:4月〜5月【カエデ科】 本州・四国・九州に分布する雌雄同株の落葉高木。枝先の複散房花序に、垂れ下がって暗赤色の花が咲く。花後には2つの種子が付く翼果ができる。葉は単葉で対生し、秋には黄褐色から紅色に美しく紅葉する。所謂モミジの代表品種。近似種にオオモミジ等がある。
イタチハギ(鼬萩)・花
イタチハギ(鼬萩)・花
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花期:5月〜6月【マメ科】 北米・メキシコ原産の落葉低木で、日本では河原、荒地などで野生化も。枝先に穂状花序を伸ばし、長さ8mm程度の黒紫色の花を多数咲かす。葉は、奇数または偶数羽状複葉で互生する。高温・乾燥に強く、道路法面の緑化・砂防用に植栽。

ジャケツイバラ(蛇結茨)・花
ジャケツイバラ(蛇結茨)・花
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花期:4月〜6月【マメ科】 関東以西の本州・四国・九州の河原に生えるつる性落葉低木。別名カワラフジ。若枝の先に総状花序を出し、黄色の左右相称の5弁花を多数咲かす。花後は7mmほどの豆果を付ける。果実は昔から有毒とされる。葉は偶数2回羽状複葉。
カナクギノキ(鉄釘の木)・花
カナクギノキ(鉄釘の木)・花
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花期:4月頃【クスノキ科】 カナクギノキは、本州中部〜九州に自生する落葉高木。雌雄別株。写真の株は雄株。黄緑色の小さな花が集まり、雄花の雄しべは9個程、葯は2室。葉は秋に鮮やかに黄色く紅葉する。材は民芸品や楊枝に利用される。

キンモクセイ(金木犀)・花
キンモクセイ(金木犀)・花
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花期:9月〜10月【モクセイ科】 中国原産で、関東以西の本州・四国・九州に分布する常緑小高木。秋にオレンジ色の小花を多数咲かす。花は、甘くて柔らかな香りを広範囲に放つ。葉は単葉で対生する。雌雄異株で日本には雄株のみ存在し、果実を見ることは不可。
キンシバイ(金糸梅)・花
キンシバイ(金糸梅)・花
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花期:5月頃【オトギリソウ科】 中国原産の半落葉小低木。初夏、枝先に集散状に付く花は、光沢のある濃い黄色の五弁花を咲かす。柄のない葉を対生する。庭木や植え込みとして用い、枝は緩やかに垂れる。挿木で増え、寒冷地では冬落葉するが、暖地では半落葉〜非落葉。


キリ(桐)・花
キリ(桐)・花
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花期:4月〜5月【ゴマノハグサ科】 日本全国に分布し、樹高8〜15m程度の落葉高木。春に小枝の先に、大形の円錐花序を付け、多数の淡紫色の筒状の花を咲かす。花冠は唇形で先は5裂。葉は単葉で対生する。古来より良質の木材として重宝され、箪笥や琴の胴などに用いられる。
コバンモチ(小判黐)・花
コバンモチ(小判黐)・花
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花期:5月〜6月【ホルトノキ科】 紀伊半島・中国地方西部・四国・九州・沖縄に分布する常緑中高木。雌雄異株で、前年枝の葉腋から総状花序を出し、淡緑色の花を下向きに咲かせる。果実は球体で、冬に熟して青紫色〜黒紫色になる。

コバンノキ(小判の木)・花
コバンノキ(小判の木)・花
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花期:4月〜5月【コミカンソウ科】 本州(中部地方以西)・四国・九州に自生する落葉低木。雌雄同株で雌花(淡緑色)と雄花(紅紫色)を葉腋に束生。雄花は4〜5枚の花被と2〜3本の雄しべがあり、雌花は長楕円状卵形の雌しべがあり花柱は3個。名前は葉の形が小判に似ている事に由来。
コバノズイナ(小葉の髄菜)・花
コバノズイナ(小葉の髄菜)・花
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花期:5月〜6月【ユキノシタ科】 コバノズイナはアメリカ南東部原産の落葉低木で、別名はアメリカ髄菜(ズイナ)。枝先に総状花序を出し、白い小さな筒形花を穂のように付ける。葉は楕円形で先は尖る。葉縁には細かい鋸歯が、葉裏の脈上に白毛がある。葉は互生、秋には紅葉。日本固有の髄菜より葉が小さい。

コデマリ(小手毬)・花
コデマリ(小手毬)・花
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花期:4月〜5月【バラ科】 コデマリは中国原産の落葉低木。細い赤褐色の枝に、葉と共に白い5弁の小花が手毬のように固まって付く。葉は単葉で互生。葉身は皮針形または長楕円形で、葉の表面は濃緑色、裏面は粉白色で、表裏面共に無毛。葉縁は中央から上部に鋸歯あり。切り花用品種も多い。
クマノミズキ(熊野水木)・花
クマノミズキ(熊野水木)・花
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花期:6〜7月【ミズキ科】 本州、四国、九州に分布し、山地に自生する落葉高木。新枝の先に葉より高く散房花序を付け、小さな黄白色の4弁花を多数咲かす。10月頃に球形で紫黒色に熟した果実(核果)をつける。果実が熟す頃に花序の枝が赤くなる。葉は単葉で対生。

クヌギ(橡,櫟,椚)・花
クヌギ(橡,櫟,椚)・花
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花期:4月〜5月【ブナ科】 クヌギは、本州〜九州に自生する落葉高木。花は雌雄別の風媒花。雄花は黄色く10cm程度の房状に小さな花を付ける。葉の付根に小型の赤っぽい雌花をつける。ドングリと呼ばれる実は直径約2cmと大型。
クロモジ(黒文字)・花
クロモジ(黒文字)・花
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花期:3〜4月【クスノキ科】 関東以西の本州・四国・九州に分布し、別名クロモンジュともいう雌雄異株の落葉低木。春に淡黄緑色の6弁花を咲かす。葉は単葉で互生。枝を削り楊枝にしたり、香料の黒文字油を採取。食あたりの時にクロモジの木を削って煎じて飲む民間療法あり。

キョウチクトウ(夾竹桃)・花
キョウチクトウ(夾竹桃)・花
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花期:6月〜9月【キョウチクトウ科】 キョウチクトウはインド原産の常緑低木。全木、特に葉にオレアンドリンなどの毒物質を含む有毒植物。また生木を燃やした煙も有毒。花色はピンク、紅色が多いが白や淡黄なども。八重咲きもある。葉は単葉で3輪生、表裏面共に無毛。
マルバアオダモ(丸葉青だも)・花
マルバアオダモ(丸葉青だも)・花
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花期:4月〜5月【モクセイ科】 日本全国の山地に自生し、樹高5〜10mに成長する落葉小高木。新枝の先に円錐花序を出し、白色の4弁花を密に咲かせる。葉は奇数羽状複葉で対生する。別名はホソバアオダモ、トサトネリコ、コガネアオダモ、コガネヤチダモなど。

ヤドリギ(宿り木)・花
ヤドリギ(宿り木)・花
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花期:2〜3月【ビャクダン科】 日本全国のエノキ、クリ、ヤナギ、ブナ、ミズナラ、クワ、サクラ等に寄生する半寄生常緑小低木。花は黄緑色で目立たない。果実は白〜黄色の液果。日本のヤドリギはセイヨウヤドリギの亜種とされる。枝は二叉分枝を繰り返し広がり、葉は対生。
ウンシュウミカン・花
ウンシュウミカン・花
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花期:5月【ミカン科】 ウンシュウミカン(温州蜜柑)は、果実を食用にする常緑低木。中国より伝来した柑橘の実生変種。多くの栽培品種がある。花は白い5弁花で、良い香りがする。枝に棘はなく葉は楕円形。果実が熟す期は、品種により9〜12月と幅広い。ミカンとして最初に日本に広まったのはキシュウミカン(紀州蜜柑)。

モクレン(木蓮)・花
モクレン(木蓮)・花
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花期:4月〜5月【モクレン科】 中国原産の落葉低木。紫色の花をつけるため、シモクレン(紫木蓮)の別名あり。小枝の先に暗紫色の6弁花を1個ずつ付け、上品な強い香りを放つ。葉は単葉で互生する。果実は褐色で長楕円形、多数の袋果からなる。秋に成熟し赤色の種子が白い糸状の柄でぶら下がる。白い花のハクモクレンは近縁種。
モモ(桃)・花
モモ(桃)・花
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花期:3月〜4月【バラ科】 モモは食用、観賞用など多用途に利用される落葉小高木。花は薄桃色で、5弁あるいは多重弁。葉は単葉で互生し、葉身は皮針形(倒卵状または長楕円状)。葉縁には鋸歯がある。漢方でいう桃仁(とうにん)は、成熟した桃の種の内核を指し、高知県出身の漢方医・大塚敬節は「桃仁は下半身の病を治す」と説く。

ムクゲ(槿・木槿・無窮花)・花
ムクゲ(槿・木槿・無窮花)・花
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花期:7月〜10月【アオイ科】 中国原産の落葉樹で別名ハチス、キハチス。葉腋に付く5弁花は、直径5〜6cmで、1日でしぼむ。観賞向きで花色は白・紅・紫・ピンク、一重咲きや八重咲きなど。葉は単葉で長枝に互生し、短枝に束生する。葉の表面は緑色・無毛で腺点があり、裏面は緑色で葉脈上に少し毛がある。挿し木で良くつく。
ネコヤナギ(猫柳)・花
ネコヤナギ(猫柳)・花
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花期:3月〜4月【ヤナギ科】 北海道・本州・四国・九州に分布し、水際で良く育つ落葉低木。春の訪れを告げる植物。雌雄異株で葉の出る前に開花。花穂は白い絹毛を密生し、雄花は黄色、雌花は白色。5〜6月頃に灰白色に熟した果実を付ける。葉は単葉で互生する。葉縁は細かい鋸歯あり。

オオデマリ(大手毬)・花
オオデマリ(大手毬)・花
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花期:4月〜5月【スイカズラ科】 オオデマリは、日本原産のヤブデマリの園芸品種で、花序が全てアジサイ(紫陽花)のように装飾花になったもの。別名テマリバナ。樹高2〜4mに生長する落葉低木。沢山の白〜ピンクの花(花の様に見える部分は、雄しべや雌しべの変化した装飾花)を毬状に咲かせる。葉は対生し、卵型で縁に鋸歯がある。
サラサウツギ(更紗空木)・花
サラサウツギ(更紗空木)・花
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花期:5月〜6月【ユキノシタ科】 サラサウツギはウツギの園芸品種で、日本原産の落葉広葉低木。花の色は、花弁の外側は紅紫色〜ピンク、内側は白色。芳香のある下向きの花を咲かせる。蕾の状態もかなり美しい。花全体が白色のものは、シロバナヤエウツギと呼ばれる。葉は対生。

サツキ(皐月)・花
サツキ(皐月)・花
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花期:5月〜6月【ツツジ科】 関東以西の山や谷の岩場などにも自生し、庭の花壇でもよく見られる常緑低木。サツキはツツジに比べ一ヶ月程度遅れて花が咲き、葉が細く鋭頭、雄しべが5本で葯(やく)が暗紫色、サツキツツジ(皐月躑躅)とも呼ばれる。花の色は白・桃色・赤など、八重咲きも。
シロバイ(白灰)・花
シロバイ(白灰)・花
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花期:8月〜10月【ハイノキ科】 シロバイは、近畿以西の本州・四国・九州・沖縄の湿った温暖な場所に分布する常緑小高木。晩夏〜秋に、葉腋に総状花序の穂を出し、白い小花を密につける。果実は球形で、熟し黒色に。写真のシロバイは新荘川傍らの陰地にひっそりと自生。

ソシンロウバイ(素心蝋梅)・花
ソシンロウバイ(素心蝋梅)・花
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花期:1月〜2月【ロウバイ科】 冬に葉に先立って黄色い花を付ける落葉広葉低木。中国原産。葉は単葉で互生する。樹高2〜4m。花は黄色で香りが良い。花や蕾から抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として利用。ソシンロウバイは花弁が鮮やかな淡黄色、類似植物ロウバイは中心部が紫褐色。
タニウツギ(谷空木)・花
タニウツギ(谷空木)・花
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花期:5月〜6月【スイカヅラ科】 落葉低木。葉は単葉で対生。ピンク色の花が沢山咲き、遠目にも大変美しい。田植えの時期に咲くので「田植え花」とも。写真は高知県内での撮影で、タニウツギは日本海側に分布とする資料が多いので、別種の可能性も?ただ花色は蕾から変化せずピンクである。

ツバキカンザクラ(椿寒桜)・花
ツバキカンザクラ(椿寒桜)・花
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花期:2月中旬〜3月上旬【バラ科】 桜の園芸品種の一つで、通称、雪割り桜と呼ばれる。ソメイヨシノ等の他の桜より一足早く、濃いめの紅色の花を密に多数開花させる。高知県では須崎市桑田山の群生地が有名。原木は松山の伊予豆比古命神社にあると言われる。
ツツジ(躑躅)・花
ツツジ(躑躅)・花
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花期:3月〜5月【ツツジ科】 ツツジは、低木〜小高木で常緑品種と落葉品種が存在。花の大きさや色は様々で、日本には40〜50種が自生する。ツツジとサツキの違いの一つは咲く時期(ツツジが先)。また葉や花が比較的大きいのがツツジ。花の色は白、赤、朱色、黄色、橙色など多数。

ウメの花(紅梅)・花
ウメの花(紅梅)・花
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花期:2月〜4月【バラ科】 中国原産の落葉小高木。初春、葉に先立って香り高く花を咲かす。花の少ない時期に咲き、紅梅・白梅共に楽しまれる。庭木・盆栽・切り花として鑑賞する花梅(はなうめ)と、果実を収穫する目的の実梅(みうめ)がある。葉は単葉で互生する。
ヤマビワ(山枇杷)・花
ヤマビワ(山枇杷)・花
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花期:5〜6月【アワブキ科】 ヤマビワは、紀伊半島以西の本州・四国・九州・沖縄に分布する常緑性の小高木〜高木。枝の先端に円錐花序を出し、アワブキ(泡吹)に似た黄白色の花を咲かす。秋には黒紫色の実が成る。

ヤマボウシ(山法師)・花
ヤマボウシ(山法師)・花
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花期:5月〜7月【ミズキ科】 ヤマボウシは本州・四国・九州に分布する落葉高木。別名ヤマグワ。花びらのように見えるのは総苞片で、白色や淡紅色などがある。ハナミズキとは近縁で葉が良く似ている。 写真は紅花ヤマボウシ「サトミ」という品種かも?
ヤマニシキギ(山錦木)・花
ヤマニシキギ(山錦木)・花
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花期:5月〜6月【ニシキギ科】 日本や朝鮮半島原産の落葉小高木。別名マユミ(真弓)。雌雄異株。粘り強い材質で、昔は弓の材料に。花は桃白色〜緑白色の4弁花。枝は緑色で白い筋があり、葉は先が尖った楕円型で、縁に鋸歯があり対生につく。四角形のような形状の果実は、秋に淡紅色に熟し4裂、赤い仮種皮のある種子を出す。

ヤマブキ(山吹)・花
ヤマブキ(山吹)・花
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花期:4月〜5月【バラ科】 春の季語として用いられるヤマブキは、黄色の花をつける落葉低木。花は一重と八重があり、一重のものは花弁が5枚。重弁花の品種をヤエヤマブキという。山吹色といえば小判の色としても例えられる。『七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき』(後拾遺和歌集)。
ユキヤナギ(雪柳)・花
ユキヤナギ(雪柳)・花
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花期:3月〜5月【バラ科】 ユキヤナギの自生種は、地域によっては絶滅危惧種に指定されている落葉小低木。バラ科ですが、垂れた枝いっぱいに白い小さな花が咲き、葉の形もヤナギ(柳)に似ているのでこの名前が。小さな花びらが散る様子は、まるで雪が降っているようで美しい。枝は細く、地際から群出し湾曲する。

ヤツデ(八つ手)・花
ヤツデ(八つ手)・花
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花期:10月〜12月【ウコギ科】 葉が掌状に7〜9に裂ける常緑低木で、別名テングノハウチワ。公害にも強く庭木としても植栽。茎頂から大きな円錐花序を出し、黄白色の小さな花を多数付ける。花の少ない時期に開花するため、蜜蜂や花アブなどの昆虫が集まり易い。雌雄異花で、球形の果実は冬を越して初夏に黒く熟す。
ズイナ(随菜)・花
ズイナ(随菜)・花
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花期:5月〜6月【ユキノシタ科】 関西以西の本州・四国・九州の山地に自生する落葉低木。別名ヨメナノキ。穂状花序で、5つの萼片と5つの花弁から成る小さな花を付ける。希少糖D-プシコースを多く含むことが知られている。牧野新日本植物図鑑には、菜の由来はこの新葉を食用にするところからと記述。

コナラ(小楢)・花
コナラ(小楢)・花
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花期:4〜5月【ブナ科】 コナラは北海道〜九州に分布する落葉広葉樹。クヌギと共に雑木林を代表する樹種で、別名ホウソ。雌雄同株。4〜5月に黄色〜黄緑色の雄花序が、新枝の下部から多数垂れ下がる。果実(ドングリ)はその年の秋に熟す。
ヤブニッケイ(藪肉桂)・花
ヤブニッケイ(藪肉桂)・花
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花期:6月頃【クスノキ科】 福島県以南の本州、四国、九州、沖縄に分布する常緑高木。葉は単葉で互生または対生。葉の表面は濃緑色で光沢がある、裏面は灰青緑色。表裏面共に無毛。6月頃に淡黄緑色の花を咲かす。果実は熟すと黒くなる。

アコウ(榕、赤榕)・実
アコウ(榕、赤榕)・実
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花期:4〜6月【クワ科】 国内では、紀伊半島・四国・九州・琉球に分布する半常緑高木。アコウの自生地として、高知県土佐清水市の松尾などが、国の天然記念物に指定されている。小型の隠頭花序を、幹や枝から直接出た柄に付け、果実は熟すと食用になる。
アリドオシ(蟻通し)・実
アリドオシ(蟻通し)・実
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花期:4月〜5月【アカネ科】 関東以西の本州、四国、九州に分布する常緑低木。別名は一両(イチリョウ)。薄暗い場所に生え、葉は単葉で対生、葉腋に1対のトゲがある。葉腋に筒状の白い4弁花を、1〜2個ずつ咲かせる。花冠の先は4裂し、雄しべは4個、果実は球形で赤熟する。


ゴンズイ(権萃)・実
ゴンズイ(権萃)・実
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花期:5月〜6月【ミツバウツギ科】 関東以西の本州・四国・九州に分布する落葉小高木。若枝の先に円錐花序を付け、黄緑色の5弁の小花を多数咲かす。葉は奇数羽状複葉で対生する。9〜11月に赤く熟す果実は、袋果で果皮は肉質で厚い。熟すと裂開し、光沢のある黒い種子が1〜2個見える。
ヒマラヤスギ・実
ヒマラヤスギ・実
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花期:10月〜11月【マツ科】 ヒマラヤスギは、樹高は20〜30mで雌雄同株、雌雄異花の常緑針葉樹。別名ヒマラヤシーダー。雄花は円錐形で、初めは淡緑色で、後に熟すと茶色くキツネの尾のようになる。雄花の松笠は秋に花粉を放出。球果は直立し翌年の10〜11月に熟す。枝は水平に広がり、先端部は下垂する。

イチジク(無花果)・実
イチジク(無花果)・実
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実期:8月〜10月【クワ科】 西アジア原産の落葉小高木で、江戸時代に日本に入る。初夏に、花嚢の内面に無数の花をつけ、花は外部からは見えない。葉は大型の3裂又は5裂する掌状で、互生する。葉の切り口から白い乳液を出す。食用にする甘い部分は、果肉ではなく小果と花托。
イチョウ(銀杏)・実
イチョウ(銀杏)・実
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花期:4月〜5月【イチョウ科】 中国原産の裸子植物。雌雄異株の落葉高木で、分類上は針葉樹の仲間。葉は長枝では螺旋状に互生し、短枝では束生する。成長が早く火災に強いので並木や神社、寺院に植えられる事が多い。果実は銀杏(ギンナン)として食用になるが、摂取量に注意。

イヌビワ(犬枇杷)・実
イヌビワ(犬枇杷)・実
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果期:8月〜12月【クワ科】 関東以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木。別名イタブ、イタビ、姫枇杷。葉の付け根にイチジクに似た花序を付ける。葉は単葉で互生し、卵型楕円形で薄い。イチジクに似た果実で、黒紫色に熟せば食用になる。イシガケチョウ(石崖蝶)の食草。
イヌマキ(犬槇)・実
イヌマキ(犬槇)・実
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花期:5月〜6月【マキ科】 関東以西の本州・太平洋側、四国、九州、沖縄に分布する常緑針葉高木。雌雄異株。雄花穂は細長い円柱形で黄白色。雌花は1個ずつ葉腋に付き、緑色の太い花托がある。種子は秋に白粉を帯びた緑色に熟し、赤紫色で肉質の花托の上に付く。

イヌザンショウ(犬山椒)・実
イヌザンショウ(犬山椒)・実
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花期:7月〜8月【ミカン科】 本州、四国、九州に分布する落葉低木。葉は奇数羽状複葉で互生。山椒に似ているが、ほとんど香りがない。雌雄異株。夏に枝先に円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数付ける。果実は乾果(袋果)。果実が無くなると果柄の鮮紅色が目立つ。
イソノキ(磯の木)・実
イソノキ(磯の木)・実
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花期:6月〜7月【クロウメモドキ科】 本州・四国・九州の温帯域、水辺の岩場に自生する落葉低木。葉は単葉・互生で桜に似ている。葉柄、若枝、冬芽に毛が多い。果実は核果、赤色から黒紫色に熟す。樹皮は縦に浅く裂ける。磯ではなく山地に生える。

ジュズネノキ(数珠根の木)・実
ジュズネノキ(数珠根の木)・実
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花期:4月〜5月【アカネ科】 ジュズネノキは、近畿地方以西の本州・四国・九州の湿った常緑樹林に生育する常緑低木。樹高1m程度。葉は対生で、大型の葉と小型の葉が交互に付くことが多い。葉の付け根に短い棘がある。果実は秋に赤く熟す。
カクレミノ(隠蓑)・実
カクレミノ(隠蓑)・実
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花期:7月〜8月【ウコギ科】 関東以西の本州・四国・九州・沖縄に分布する常緑小高木〜高木。3分裂の葉が基本であるが、葉形に変異が多い。樹皮は白っぽく平滑である。夏頃、黄緑色〜クリーム色の5弁花を咲かす。花後の果実は秋に黒紫色に熟す。

カンボク(肝木)・実
カンボク(肝木)・実
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花期:5月〜7月【レンプクソウ科】 カンボクは、北海道・本州・四国・九州の山地に自生する落葉小高木。別名ケナシカンボク。葉は単葉で対生し卵形で3裂する。白色の小さな両性花の廻りに5枚の装飾花を縁どる。秋に赤い実がつき冬になっても枝に残る。
コウヤマキ(高野槙)・実
コウヤマキ(高野槙)・実
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花期:3月頃【コウヤマキ科】 福島県以南の本州、四国、九州に分布する常緑針葉高木。線形の葉の表面は、濃い緑色で中央が凹み、黄緑色の裏面は中央の凹みに白色の気孔帯がある。名前は、高野山真言宗の総本山である高野山に由来。材は水に強く朽ちにくいので、風呂桶・橋梁材などに利用。黄褐色の花。球果は円筒状楕円形、長さ6〜12cm。

マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木)・実
マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木)・実
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花期:5月頃【ムラサキ科】 千葉県以西の本州、四国、九州、琉球の山地に分布する落葉小高木。庭木としても利用され、5月頃に香りの良い小さな白色の花を、散房状に多数つける。果実は黄色く熟す。樹皮は厚くコルク質。葉は広楕円形または広倒卵形。
モチノキ(黐の木)・実
モチノキ(黐の木)・実
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花期:4月〜5月【モチノキ科】 本州(東北南部以南)・四国・九州に分布する雌雄異株の常緑高木。別名ホンモチ。春に黄緑色4弁の花を咲かす。雄花は数個ずつ、雌花は1〜2個ずつ付く。葉は単葉で互生する。果実は11〜12月に赤く熟し球形になる。樹皮から鳥モチを作れる。

モミジバフウ(紅葉葉楓)・実
モミジバフウ(紅葉葉楓)・実
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花期:4月頃【フウ科】 北米中南部〜中米原産の落葉高木。別名はアメリカフウ。雌雄異株で、4月頃に雄花と雌花が別々に頭状花序を付ける。葉は単葉で、長枝に互生し、短枝に束生する。秋にきれいに紅葉する。果実はさく果が多数集まった集合果で、球形となり秋〜冬にさび色に熟す。
ムラサキシキブ(紫式部)・実
ムラサキシキブ(紫式部)・実
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果期:10月〜11月【クマツヅラ科】 山野にはえる落葉低木で、別名ミムラサキ。6〜7月頃に葉腋から短い集散花序を出し、多数の小さな花を付ける。花冠は淡い紫色で先は4裂。果実は紫色の球形で比較的バラバラにつける。和名は美しい紫色の果実を「紫式部」に擬えたもの。同じクマツヅラ科のコムラサキに比べやや大型。実も大きい。

ナンバンキブシ(南蛮木五倍子)・実
ナンバンキブシ(南蛮木五倍子)・実
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花期:3〜4月【キブシ科】 本州の三浦半島以西の太平洋側、四国、九州、琉球に分布する落葉低木。春に穂状花序を垂らし、鐘状の黄色い花を多数付ける。キブシの変種で海岸近くの山地に生える。葉は長卵形で互生。
ナラガシワ(楢柏)・実
ナラガシワ(楢柏)・実
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花期:4月〜5月【ブナ科】 本州〜九州の山地に自生する落葉高木。雌雄同株でクリーム色の雄花が垂れ下がり数個の雌花が上向きに咲く。別名カシワナラ。樹皮には裂け目があり樹液にクワガタなどが集まる。秋にできる堅果(ドングリ)は楕円形で長さ2〜3cm。

ニッケイ(肉桂)・実
ニッケイ(肉桂)・実
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花期:6月頃【クスノキ科】 ニッケイはクスノキ科の常緑高木、別名ニッキ、ニッケ。6月頃に小さなクリーム色の花を咲かせ、秋に緑色の実を付け冬に黒く熟す。近縁種ヤブニッケイの葉裏は淡緑色で本種は粉白色。葉先は本種の方が伸びて尖る事が多い。
オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)・実
オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)・実
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花期:3月〜4月【カバノキ科】 オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)は、東北南部〜近畿太平洋側の海岸近くに自生。砂防・緑化用に植栽された為、西日本まで野生化。雌雄同株で雄花は穂状、雌花は楕円形。種はタンニンを多く含み黒八丈などの染料に使われる。

サンゴジュ(珊瑚樹)・実
サンゴジュ(珊瑚樹)・実
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花期:6月頃【ガマズミ科】 サンゴジュは、関東南部〜沖縄に自生する常緑高木で、庭木や公園樹に利用。初夏(6月頃)に小さな白い花を多数付ける。秋に真っ赤に熟す実を付け柄まで赤くなる。葉は対生し、肉厚で大型(葉身長10〜20cm)の葉。
セイヨウヒイラギ(西洋柊)・実
セイヨウヒイラギ(西洋柊)・実
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花期:4月〜5月【モチノキ科】 園芸用に栽培される常緑小高木。春に芳香のある白い4弁花を咲かす。和名は鋸歯のある葉がヒイラギの葉に似ている事に由来。ヒイラギはモクセイ科で葉は対生であるが、西洋ヒイラギはモチノキ科で葉は互生。果実は冬に赤くなりクリスマスの装飾に利用。

シマトネリコ(縞秦皮)・実
シマトネリコ(縞秦皮)・実
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花期:5月〜6月【モクセイ科】 シマトネリコは国内では沖縄に分布するが、近年は関東以西の暖地で植栽されている。別名タイワンシオジ。葉は対生、奇数羽状複葉。初夏に大型の円錐花序を出し小さな花を多数咲かす。初冬に熟す果実は翼果。
タチバナモドキ(橘擬き)・実
タチバナモドキ(橘擬き)・実
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花期:5月〜6月【バラ科】 中国原産の常緑低木で枝に棘がある。花は白色の5弁。萼には白軟毛が密生。葉は互生または短枝に束生。果実は偏平の球形で、熟すと黄橙色になる。先端に萼片が残る。葉の裏面に灰白色の軟毛があるのが特徴。類似種のトキワサンザシは両面とも無毛。

タラヨウ(多羅葉)・実
タラヨウ(多羅葉)・実
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花期:5月〜6月【モチノキ科】 静岡以西の本州・四国・九州に分布する常緑高木。雌雄異株で、黄緑色の小さな花を多数つける。秋には小さな球形の赤い実が熟す。肉厚で20cm程の長楕円形の葉は、単葉で互生する。葉縁は不整の粗い鋸歯。葉の裏面を傷つけ字が書ける(郵便局の木)。
ツルコウジ(蔓柑子)・実
ツルコウジ(蔓柑子)・実
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花期:6〜8月【ヤブコウジ科】 千葉県以西の本州・四国・九州に分布する 雌雄同株の常緑小低木。新体系APGVではサクラソウ科に分類。茎も葉も褐色の長毛があり、葉は卵形〜長楕円形。花は白色で下向きに付く。果実は球形で冬に赤く熟す。写真の個体は竹林内の比較的日当たりの良い場所に自生していたもの。

アブラギリ(油桐)・実
アブラギリ(油桐)・実
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果期:5〜6月【トウダイグサ科】 アブラギリは中部以西の本州・四国・九州に分布する落葉高木。別名ドクエ。雌雄同株。春に枝先に円錐花序を出し白い花を咲かす。果実は堅果で10〜11月に黒褐色に熟すが裂開しない。種子から桐油が採れ印刷用インク・ニス・ペンキに利用。
ハマセンダン(浜栴檀)・実
ハマセンダン(浜栴檀)・実
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花期:7〜9月【ミカン科】 ハマセンダンは海岸近くの暖地に自生する落葉高木。別名はシマクロキ、ウラジロゴシュユ。雌雄異株。枝先に集散花序を出し淡い黄緑色の小さな花を多数付ける。果実は刮ハで10〜11月に赤褐色に熟す。


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